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「おひさま」第2週・前半 [物語]

今週の御題は「乙女の祈り」。今日までのところ私には意味不明である。時は昭和13年(1938)
陽子(井上真央)は16歳。次兄・茂樹(永山絢斗)を、蹴飛ばして起す花も恥らう乙女?第7回は
真央時代になり、生涯の大切な人間関係の紹介?先ず日傘のおばさん(樋口可南子)は松本の
蕎麦屋?陽子の蕎麦の先生になるのか?今だ謎の存在だ。次が生涯の親友(白紙同盟)を
誓うお嬢様・相馬真知子(マイコ)と本屋の娘・筒井育子(満島ひかり)の紹介。
「女の癖に」が口癖の英語教師オクトパス・飯田小太郎(近藤芳正)に義憤を感じた真知子が
試験のボイコットを提案し、クラス全員で白紙提出を言い合わせるも結局、白紙提出したのは
真知子、育子、陽子の三人だけ。罰の便所掃除で互いを裏切らない永遠の友情を誓い合った。

第8回から昭和14年(1939)秋。学校帰り白紙同盟三人が飴屋に立寄り、雑誌「スタイル」の
「舞踏会の手帖」という映画の広告を見ながら松本に映画に行く計画を立て、決行するのだが
散々な結果に終わってしまう。

今週前半で興味ある時代考証的事柄は、修身の先生が示した「温良貞淑 良妻賢母」という
「女性の理想像」の受け止め方である。大正モダンの流れの中にいた白紙同盟の一人・育子は
自由・活発な女性像を追っていた。陽子もそれに近い?真知子は二人と異なる?地域きっての
資産家の娘。学校卒業後は顔も知らない許婚と結婚する運命。時代遅れに思える真知子だが、
答案白紙提出の様に自分で出来る範囲と、その限界を見極める冷静な考えを持っている?
1939年9月に日本の同盟国ドイツが既に第二次世界大戦を起こしていた。
「温良貞淑 良妻賢母」は基本として大切な素養だと思う。しかし間違った事には
敢然と立向う心構えも必要である。「温良貞淑 良妻賢母」を否定した自由で活発な女性像は
単なる我儘になってしまう?現代の理想像は、その様な我儘な理想像になっていないか?

我母は陽子より12,3歳年長。「温良貞淑 良妻賢母」を地でいく様な人だった。大正モダンを
肌で感じて育った人だったから、民主主義、自由主義を是としながらも、昭和30年代以降の
日本の素晴らしい伝統が失われていくのが忍びなかった?だから早死したのでは?と考えた。
陽子の母・紘子(原田知世)が戦争の始まる前に亡くなった様に。
我母の生き方、考え方に誇りを持っているが、惜しむらくは自らの生きる力の継続性である。
人は誰でも心を意の儘に出来ないが、生きる力は心のあり方によると中村天風はいっている。
社会や環境に関心を持ち、広い視野と深い思索で現実から様々な発見をする事よって、自らの
心を浄化し、さらに素晴らしい感受性を高めることで生きる力の継続ができると私は考える。
自分の外に向かった関心は、自分自身への関心でもある。関心は愛の別称。如何なものか




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