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「おひさま」第1週 [物語]

昨日は久しぶりの雨。傘を差さずとも濡れない?程度だったが、やはり傘差散歩となった。
今朝は早く目が覚めたので、マスターズの中継放送を見た。眠い!日本人二人が予選通過。

今日で「おひさま」も1週目を終えた。母の葬式を終えて、残された父子4人が桜の下で
大笑いするシーンは、今までの湿っぽいシーンからは、少し不釣合いな感じがした。しかし
考えてみると、母・紘子(原田知世)が病弱で、10歳の陽子(八木優希)が、父や兄の弁当を
作っていたというのだから、手の掛かる病人がいなくなってホッとしたという面もあったろう。
更に私は、この出来事から、須藤夫婦の性格を勝手に想像してみた。父・良一(寺脇康文)は
強く明るく親切だが、大雑把な人、紘子は、優しく、きめ細かだが、我儘な人という風に。
良一の性格が、母を亡くした子ども達の悲しみを救ったのだと思う。

今日気にかかったのは、老後の陽子(若尾文子)が、自分史を語る途中の休憩時間で訪問客
(斉藤由貴)に語った話である。客の「昭和7年がどんな時代だったのだろう?」の言葉に
老後の陽子は、「私はね、そう悪くない時代だったんじゃないかな?と思っている。」と語り
だすのである。「特に女性にとってはね。まあでもね、女性の立場は弱かったし、大変だった
と思う。ユキちゃん(荒川ちか)のような子もたくさんいた。でもね、母が言ったように
これから女性も、何でも出来る時代がくるんだ。地球にとって月の様な存在だった女性が
太陽の様に輝く時代が来るんだって、そういう空気がね、有ったと思う。」と、続けた。
そして戦争が、その流れを止めてしまったのかも知れない。母は良い時代に亡くなった、と
締め括った。昭和7年(1932)は、上海事変勃発、満州国建国、515事件のあった年である。
今日の放送分で一気に5年経過、昭和13(1938)年となり陽子(井上真央)は16歳になった。

父性・母性、太陽・月という様なジェンダ関連話題は、現代では微妙。それはそれとして
老後の陽子が言いたい事は「日本人自ら日本人女性のために、日本人女性解放できる空気が
あった。」という事ではないだろうか?
しかし私の見方は違う。「空気を読みすぎると“皆で渡れば怖くない”式の独善に陥る」
結局「空気は戦争を止められなかった。」。所詮「空気は空気」、「KY」を恐れ、調子を
合わせていると、どこに行くかわからない。現代の日本にも同じ事が言える様に思う。
今回のドラマも、人間関係や「こころ」の問題を扱うのだろうが、中途半端な取組みでは
視聴者は満足しないのでは?女性史観も相当にいい加減?
がんばれ!「おひさま」 如何なものか
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