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NHKドラマ10・四十九日のレシピ④ [物語]

3月9日を“サンキューの日”として、感謝の気持ちを伝える記念日にしようという活動が
広がっているらしい。2009年発起人6人で39プロジェクト実行委員会を結成。
昨年3月9日から具体的な催しなどが始まったようである。感謝する習慣は大切である。

熱田良平(伊藤四郎)の娘 百合子(ユリッチ:和久井映見)は、どう生きれば良いのか
何処へ行けば良いのか?何も答えが見出せないまま母の望んだ49日迄、後二日になっていた。
“乙美(オッカ:風吹ジュン)のあしあと”<年表>は、大きな余白を残したまま。
その日、ヒョンな事から大量のトイレットペーパが出てきて処分に困るが、井本(徳永えり)が
世話になったケアハウス(リボンハウス・園長・桐野聡美:吉行和子)に引取りを依頼。
引取りにきた園長は、百合子に乙美との40年にわたる交流や自分のことを話して聞かせた。
「良く言うんですよ。私達はテーク・オフ・ボード(飛箱の踏切板)だと。走ってきて思いっきり板を
踏切って箱を飛越えたらもう過去は思い出さない。親が子を支える様に皆誰かが踏切板になり
次の世代を前に飛ばしていく。私は一人身です。誰ともつながっていない人生。そういう人も
居るでしょう。でも私は信じている。私とかかわった事をテーク・オフ・ボードにしてキッと誰かが
前に進んでいる!と」 テーク・オフ・ボードは弾力性があって踏まれても踏まれても前へ飛ばす。

そしてどれだけの人が集まってくれるのかわからない49日の日になった。口の悪い百合子の
伯母・珠代(良平の姉:水谷八重子)が、「子がないから簡単に離婚する」と、親戚のいる
中で百合子を責める。そこで、百合子は、「うちには子も孫も居ない。だから子のある楽しみ
悲しみはわからない。でも、子がないからある楽しみや悲しみは伯母さんにはわからない?」
とタンカを切った。珠代は「知りたくもない!」とつぶやく。それに応えて「私もそう思って
いました。母(乙美)の人生を知るまでは。これからの人生 学んでいきたい」といった。

さて、前回のブログで、このドラマのテーマは、「死せるオッカ、生けるユリッチと良平を
働かせる?」と書いた。最終回の感想ではズバリご明察。乙美(OTOMI)が死後教え子・井本
(IMOTO:OTOMIの反対)に依頼し、49日間で、二人に深い思いを伝えたのである。
「四十九日のレシピ」は、法要までのレシピなのか?法要のレシピなのか?という課題設定を
したが、その答えは?法要迄の間に良平が一人で生きていけるようにするレシピであると共に
法要の料理のレシピでもあった。しかし、もっとも大きな狙いはユリッチの生き方への処方箋
だったのではないか?乙美がテーク・オフ・ボードになって前に飛ばした大勢の教え子達が集まって
<年表>の余白は埋め尽くされた。テーク・オフ・ボードの乙美はユリッチこそ前に飛ばしたかった?





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