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相撲は国技か? [歴史]

今日のTBSテレビの「ひるおび」という番組で、「相撲の歴史」が取上げられていた。
これは面白いな!と思って、少し調べてみた。幾つか拾って、掻い摘んで、以下に記す。
1.明治時代になって、欧化思想の華やかな鹿鳴館時代には、「相撲は、裸踊りの野蛮なもの。
  廃止すべし!」という若手官僚に排撃されたという。
  (現代の教師による「国歌・国旗」反対と似通ったところがある?
   ただ、相撲を国技として、思想的に排撃しようとしたものではないのではなかろうか?
   それとも、西洋かぶれで(西洋思想に洗脳されて)、保守思想を排撃したのだろうか?
   今となっては不透明だが、現代の「八百長騒動」を読み解く鍵にはなるのでは?)
2.板垣退助が、外国の賓客に相撲を観覧してもらうために相撲興行の常設館を提案した。
  (何せ当時は小屋がけ興行で、晴天でないとできないので、10日の場所が1ヶ月になると
   いうことも、珍しくはなかったらしい。)
3.常設館を「国技館」と命名した経緯については、ネット上でもいろいろと書かれている。
  はっきり言える事は、責任者・板垣退助ではなく、相撲協会の役員だったということ。
  (前2項にも書いた通り、当時の民衆を始め知識人でも相撲=国技という認識は薄い?
   国技館開館の時期は、日露戦争終了直後の明治42年(1909)。欧化主義に反動的になり
   国粋主義が台頭する時期と一致した事が、「国技館」命名によって、相撲=国技という
   認識に、一挙に火をつけた、といえるのではないか?)

今回のマスコミによる相撲の「八百長事件」の過熱は、相撲=国技という認識を強化する方向?
これは、日露戦争後の、夏目漱石の警告を無視して、国粋主義・軍国主義に走った過ちをまたも
繰返す愚を冒しているのではなかろうか? TBSテレビ 「ひるおび」の一部を見習えば?

私は、2011-02-04の「八百長相撲」という私のブログのコメントに対する書き込みで
“大相撲の事件へのマスコミの反応には、伝統擁護と、伝統廃絶(例えば国旗・国歌訴訟等)との
 奇妙な共鳴現象がその背景にあると思います。そういうことが、ことの真相を不透明にし
 民衆を不安に落しいれ、過激な扇動(者)に乗じる隙を与える事になると思います。”
と書いた。

相撲=国技という思い込みを持っている人々は、明らかに、虚像に洗脳されている訳である。
「国歌・国旗」=国家権力という思い込みに洗脳されているのと同じである。相撲=国技?否?の議論
は必要ない。「国」が頭に付く言葉に踊らされない事が、平和な日本に必要不可欠である。
金ばかり欲しがる「守銭奴道」ではなく、事の真贋を極める「道」こそ大切??如何なものか。

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