SSブログ

首相訪米日程 [閑話]

日本政府関係者は、米側に「6月下旬に日米首脳会談。5月連休中に外務・防衛閣僚会合
(2+2)を開催する」と、訪米延期を通知したと言う。恐らく、米側は、菅内閣が、この春を
乗り切れるかどうか?不安に思って日本政府に具体的な訪米予定を問い合わせてきたのだろう。
予定の先送り理由は、「事務的な準備」?
すでに米国の軍事的優位性は相対的に低下しており、さらに米国内の財政赤字問題など、国力
も減退している。それに対して、アラブ諸国の問題、北朝鮮の核問題、インドや中国の軍事的
台頭、南シナ海への中国の進出など、世界の情勢は予断を許さない緊迫さを増してきている。
日本も巨額の赤字国債を抱えて、米国から防衛強化の負担をこれ以上負わされるのは大変?

2011.01.26~30まで開かれたダボス会議では、菅首相の演説が、日本の思想・理念を訴えた
立派な演説だったという評価の半面、抽象論に終始した上滑りなものだったという評価もある。
問題は演説の良し悪しではなく、菅首相の思想・理念が、国政において具体的な政治の方向性
や、外交・防衛などの懸案事項を含む諸政策に、どのように活かされるか?である。
菅首相の思想・理念が、多くの政治家や官僚、評論家の合作であろうと、個人的な独創的産物
だろうと問題ではない。菅首相の考え方がチームワークを円滑にし、様々な政治的懸案事項の
処理を、効率的・効果的に進める事ができるかが問題なのである。

私が、菅首相の思想・理念に不信感を持つのは、彼の発言が、従来の党や内閣の方針、或いは
自身の以前の発言とは異なる思いつき発言と考えざるを得ないからである。勿論、ご本人は、
昔から考えを暖めていて思いつきでは無いと仰るだろう。しかし仕事はグループで、チームで
やっているのだから、従来のグループとしての共通認識と異なる話を出されると、それをどう
解釈すべきか、それぞれの人々に考える時間が必要になる。そして、その思い付き的発言が、
度重なると、その考える時間が、相加的ではなく、相乗的に増加する事になる。

「事務的な準備」の問題による予定の先送りというのは、菅首相の思想・理念、言い換えれば、
方針が、適切ではなく、事務方が、どう進めていいのかわからないためだと思う。そこには、
政治主導を声高に言う民主党政治家が、実務的に無能であるということも含まれるだろう。
焦眉の急を告げる外務・防衛問題一つさえ前に進められず、事務的に渋滞してしまっている事
が、菅首相の方針のダメさ、民主党政治のダメさを、如実に物語っているのではなかろうか?
如何なものか
nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。