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民主党包囲網 [社会]

今日は“節分”。本来の意味は季節を分ける日ということで、立春、立夏、立秋、立冬の前日を
指す言葉だった。今日は冬から春への変わり目、一年のケジメの日(大晦日)という位置づけで
豆まきなど御祓いをする風習があるのだと思う。今年の節分は、旧暦で元旦に当たる。

菅内閣は、新年度予算と関連法案成立に向けて、ねじれ国会を打開するために参院で公明党の
協力を得て過半数の賛成にこぎつけるか?参院で否決されても、社民党の協力によって衆院で
再可決できる「三分の二」を使って押し通すか?を模索している。しかし2011-02-01のブログ
「2011.2月国会・争点明確」でも述べたが、先日の国会中継における石原伸晃(自民)議員の
「子ども手当の撤回要求」の様子から、民主党・菅内閣の包囲網は、ほぼ成ったと直感した。
その後の国会中継でも、包囲網は着々と進んでいるような気がする。

まず、昨年の通常国会で子ども手当法案に賛成した公明党であるが、「民主党のマニフェストは
腐っている。腐った幹から出た政策に賛成するわけにはいかない」という強硬な意見が党幹部
からでており、反対の方向で調整が進められているという。
一方、社民党は、連立復帰論も根強いが、沖縄選出の照屋寛徳国対委員長は、普天間の県内
移設関連予算が撤回されない限り反対すると明言。党が割れかねない状況で、態度保留?
また小沢氏の処分問題も、「三分の二」と絡んでいる。処分を急ぐと小沢氏に近い衆議院議員が
離反することが予想されるからだ。国民新党の下地幹郎幹事長から処分の時期を3月末以降に
する様に釘を刺されているという。民主党・菅政権は、大きなものだけでもマニフェスト、
普天間問題、小沢処分問題など、三重苦に苛まれている。「社会保障と税制の一体改革」や
「平成の開国」が、如何に絵空事のたわ言であるかがわかる。

菅首相は今日午前の衆院予算委員会答弁で、社会保障と税の一体改革に関連し、子ども手当の
見直しについても、一体改革を議論する「集中検討会議」の議題の一つとする考えを示したと
いう。野党の追及に次々と妥協する姿は、醜さを通り越して、野垂れ死にの憐れさを誘う。
私は、改めて「子ども手当」法案の目的・背景を調べた。そこに書いてあるのは、相対貧困率、
子育て予算率といった統計値の国際比較羅列に過ぎず誠に安直なものだった。相対貧困率とは
全国民の所得の中央値等で決まるものであり、その国際比較にどのような意味があるのかを
充分論議していない。現場を知らない頭でっかちな人間の思いつきそうな政策である。
こんな政策で国民を騙して政権を盗り、居直るような政府に任せたら日本は本当に滅びる。
兎も角、思いつきで政治をする頭でっかちな“鬼”たちを退治せねば!如何なものか。
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