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民主化or反民主化 [社会]

中国では天安門事件(1989)、そしてベルリンの壁崩壊(1990)以来、民主化路線を取り、
共産党一党独裁体制を取りながらも、資本主義を導入し、民主化路線を執って来たという事に
なっている。だが一方では軍拡路線を突っ走ってきた。これは丁度、日本が1914-1918年
第一次世界大戦で漁夫の利を得て、明治憲法の元で、大正ロマン時代を謳歌しながら、都会と
農村地帯(特に北部)との格差が原因となり、反転して反民主化路線を執ったことを思い出す。
中国が、反民主化路線に反転することは、現在の国力と軍事力のことを考えると「不安」?

中国が今回の尖閣諸島・中国漁船衝突事件を起こしたのは、中国の反民主化勢力が、胡錦濤を
追い落とすための策謀だったという噂もある。ならば、民主党内閣が中国と、衝突映像を隠蔽する
密約を交わした理由が、民主化路線を援護するための高等戦術外交?という推論も成り立つ。
政府による衝突映像隠蔽の理由が「APEC成功」、「レアアース交換条件」などといわれているが
そんな理由よりは、民主化路線援護の方が、まだマシ?しかし仮に100歩譲ってそうだとしても
我々庶民の不安は拭えない。なぜなら、そんな小手先外交で中国の民主化路線が守られるなら
逆に映像公開しても守られるだろう。また中国の反民主化が今後起こるとしても国際社会として
中国の暴走に皆で対応策を考えるためにも、早く映像公開する必要があったのではないか?

衝突映像公開は、国際社会に日本が如何に民主的であるかを示すと共に、中国が如何に卑劣な
社会であるかを公表することを意味する。一色正春氏の告発は、国際社会から見れば、日本と
いう国が、おかしな政府を頂きながら、真ともな国民がいて一安心ということではなかろうか?

衝突映像隠蔽は国民に得体の知れぬ「不安感」、なぜ民主党政府が公開しないのか?その裏に
どんな恐ろしい事が隠されているのか?という底知れぬ不安を抱かせる事になった。政治家が
最もしてはならないことをしたという事である。昨日の諸富祥彦氏の本ではないが、人間は、
考えすぎると、とんでもなく得体の知れぬ「不安感」に苛まれるのである。諸富祥彦氏自身の
体験として、青少年時代に、「生き方がわからない」で、死の苦しみを味わったというのだ。
毎日、食事し、歩き、本を読み、学校に通っているのに、「生き方がわからない」という。
生き方とは、歩き方、しゃべり方等であるにもかかわらず。得たいの知れぬ「不安感」に
囚われると何が本質か分からなくなる。急激な民主化も問題であるが、隠蔽は、諸富祥彦氏の
青少年時代のように、渋谷の彷徨十代少女の様に、得たいの知れぬ「不安感」をますます増幅
させる。そして究極の「不安感」へ導き、最後には破滅に陥ってしまうのである。如何なものか。
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