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オペラ「椿姫」etc. [閑話]

昨日に続いて今日も雨降りである。二日続くとチョッと気になる位、当地は雨が少ない。
秋雨前線か?と思ったら、tenki.jp(下記URL)で既に9月19日に発生とあった。
http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-2566.html
当地では余り秋雨前線を感じなかったが、関東に住む娘が、当時、雨が多いと言っていた。
秋雨前線は、梅雨前線の反対で、北から下がってくるが、途中で消えたのだろうか?

昨日は、オペラ「椿姫」を見に行った。それですぐ思い出すのが、マツコ・デラックス風の
体格をした椿姫のことである。映像として記憶に残っているのだが、当時(小or中学生)は
まだTVはなかったし、映画で見たのか?或いは少し後のTV時代の事なのかは定かでは無い。
その歌声には記憶がないのだが年配の知人が私と同じ映像体験をしたのだろう。「結核の
病人が、あんなに元気な声で歌っていて死ぬのは不自然だ。」というのを聞いた事がある。
これも、小or中学生の頃の記憶だと思っている。

それは兎も角、今回の「椿姫」はグルジア生まれの小柄な均整のとれた体格で好感が持てた。
しかし、病身での元気な歌声はまだしも、死ぬ間際まで豊かな声量で歌うのには恐れ入る。
オペラに関する知識があり、この辺の事が理解できないと、オペラには馴染めないのだろう。
生憎、私の育成環境はオペラに縁がなかったが、歌舞伎と類比すればある程度理解できる。
大きな声、発声法、大げさな身振りは、照明も音響設備も不十分な時代の工夫であろう。

そんな私だが、昨日のオペラは、日頃の付き合いのしがらみで行かざるを得なかった。
しかし行って見ると大変楽しく鑑賞出来た。合唱仲間も沢山出ていて頑張っていた。
立派な衣装(世界の一流歌劇場で使用されているもの)に身を包むと誰だか分からないと
いう人も何人もいた。孫にも衣装というと怒られるだろうが、衣装も大きな要素だと納得。
オペラ「椿姫」の原題は「道を踏みたがえた女」というらしい。いろいろな意味に解釈
されるようだが、「道ならぬ恋」への挑戦=旧体質の革新、という社会派物語ともいえる。
ヴェルディの時代はアメリカ独立戦争、フランス革命の後で、マルクスの社会主義思想の
誕生・発展と同時代であり古い過去から新しい理想的な時代を夢見ていた。オペラ「椿姫」
ではヒロインのヴィオレッタは死の直前とはいえ恋を成就し革新を起した、ともいえる?
ヴェルディは貧しい音楽家のための老人ホーム「憩いの家」を建設した心優しい左翼?
ともあれヴェルディと妻は、「憩いの家」に仲良く眠っているという。如何なものか。
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