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祝-チリ鉱山事故救出 [希望]

今日は気持のいい日である。
チリ鉱山落盤事故で、地下700mに閉じ込められた33人の人々が日本時間の今日午前中、
全員救出されたという。8月5日以来、69日が経過したにも拘らず、全員が生還した。
奇跡というしかない。朗報に世界中が湧いた。心から関係者の人々を祝福したい。

8月5日事故が発生した2日後、再度落盤事故が起こり、一時、救出の見込みが断たれた。
紆余曲折があって8月25日にチリ当局者が救出に数ヶ月かかると鉱山作業員に伝えたと言う。
私は、そういう時点で、全員救出は困難ではないか?と心配した。その理由は、
1) 地下環境の中で既に20日を経過しているのに、なお数ヶ月は肉体的に難しい?
2)33人という人数からして、落伍者の確率が高いのではないか? 等である。

私の心配は、喜ばしくも杞憂に終わった。私の心配の何が間違っていたのだろうか?
1)鉱山作業員の体力に関して、完全に読み誤った。恐らく一般人と異なるだろう。
2)チリの人々の信仰心を含む精神性という面を理解していなかった。
3)このような極限状態におけるリーダや精神的支柱(長老や牧師)の重要性を見落とした。
4)非常時においては体力のみでなく、楽観的な考え方のウェイトが高い点を見落とした。
5)チームワークで、人々が助け合う事により生み出される大きな力を過小評価していた。

この事故と救出という世紀の出来事は、自分の体力や精神力をベースに考えていた私の
愚かしさ、そして人々の信仰を介した絆の強さを、嫌という程、思い知らせてくれた。
私は、「信仰を介した絆」というものを、ドラッカーの「真摯さ=integrity」と解する。
今回の極限状態におけるリーダや精神的支柱(長老や牧師)の働きは、必要以上を欲せず
正直・誠実であるという資質が備わっているからこそ素晴らしい成果を得られたのでは?
各作業員を含め、神の前で人間は平等であるという信念により、この奇跡は達成できた?

この世紀の救出劇は、現代人が失いつつある「真摯さ=integrity」が原動力であった
と言えば、日本では牽強付会を免れないだろうが、私は敢えて、そう言いたいのである。
現代人が失いつつある「真摯さ=integrity」は、社会の基本であったはずである。
それがチリの奇跡の救出によって、大切さが見直されても決して可笑しくないだろう。
これから生まれる様々な伝説や神話の中に「真摯さ=integrity」を!如何なものか。
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