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京都散歩2010-10月 [散歩]

今回の京都散歩は、松ヶ崎から宝ヶ池を経由して、上高野まで約2万歩の散歩だった。
DSC08622.JPGDSC08623.JPG叡山電鉄の始発駅・出町柳を出発して5つ目の駅・修学院で下車してすぐ西に向かって歩く。五山の送り火の1つ「法」の字の松ヶ崎・東山の南の大通りを少し北に入った裾の細い道を歩く。自動車の喧騒がウソのように静かな古民家や田園風景が開ける。間もなく松ヶ崎・大黒天(妙円寺)。写真は参道のぼんぼり。DSC08627.JPGDSC08628.JPG
同様に、東に進むと、湧泉寺(写真は本堂)。
そこをまた西に進むと、林山の麓に、末刀岩上神社がある。いわゆる磐座(いわくら)信仰の地である。巨石を御本体として祀っている。この神社のすぐ西側に、桜井水という湧き水があった。
◎ 春めける声にきこゆる 鶯は また桜井に住めるなりける 紫式部
 
DSC08633.JPGDSC08636.JPGそこから宝ヶ池通りに出て、すぐソフトクリームの看板の処を横断すると早、宝ヶ池である。
池のそばに、奇妙で巨大な彫刻(ホルヘ ・テ・ ラ・ ペーニャ作、「エスタンピーダ」:写真を参照)がある。この作品は京都・グアダラハラ(メキシコ)姉妹都市提携10周年を記念して,グアダラハラ市から1990年10月に寄贈された。最初は何なのか?分からなかった。DSC08643.JPG馬のように見えたが、異様な“木の古株”の枝のようなものが生えており、何か妖怪のようにみえたが、よく見ると鬣(たてがみ)が豊かに風に靡いているのである。三匹の馬が重なり合うように虚空を飛んでいる。まさに、野生の天馬、空を駆ける様であった。
池の東を巡って北側の広場に出ると目の前に比叡山の雄姿が目に飛び込んでくる。花園橋を渡り、さば街道を高野川沿いに上の方へと歩き三宅橋を渡って、蓮華寺も越えて、最初に崇導(すどう)神社、そして蓮華寺、最後に三宅八幡と順に参詣した。崇導神社には小野毛人(小野妹子の子)の墓がある。慶長18年(1613)に発見され、石棺から鋳銅製の墓誌が発見された。697-707年の文武天皇期に仕えたという。今回の散歩コースを設定した最初のテーマは、実は崇導神社参拝だった。私の好きなサスペンスの浅見光彦シリーズ「崇徳伝説殺人事件」で、この崇導神社が出てくる。異様に陰気な雰囲気で、まさに魔道に経を捧げて恨みを晴らす崇徳上皇を祀った神社にふさわしい雰囲気が気に入っていた。今回訪れて、期待に違わぬ陰鬱な冷気が身を包み、西行が上皇と夢で出会う雨月物語の気分を味わえた。
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蓮華寺も印象深いお寺であった。黄檗山の隠元禅師、木庵禅師などの影響の濃い禅寺風の本堂や、茅葺の鐘楼堂や裾が波打つ梵鐘も珍しかった(写真参照)。



その後、三宅八幡までの道も素晴らしかった(写真参照)。今年の残暑の厳しさを思い出させるように、彼岸花が10/6というのに綺麗に咲いていた。DSC08659.JPGDSC08660.JPG
最後の三宅八幡では、外出寸前の神主さんがわざわざ引き返して、参拝の栞を頂きました。虫除け八幡は、子どもの疳(かん)の虫よけ、小児病を治す神として崇められている。
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