生き方と絆 [物語]
Dr.コトー診療所の第9,10,11話の再放送(先週土曜と今日)について、“生き方”と“絆”という
観点から書いておきたい。人と人との“絆”、人間関係、信頼関係などは案外もろいもの。コトーが
島に来て半年、築いてきた島民との信頼関係は、第8話の「救えない命」で最高潮に達した。
そのとき島に来ていた原沢咲(石田ゆり子)が言っていた。「あなたは、一番幸せなお医者さん、
医師は、病を治してこそ感謝されるが、死んで感謝される事などない。」、と。然るに、先週9話
「暴かれた過去」では、東京の週刊誌記者・巽健司(津田寛治)が、コトー(吉岡秀隆)に復讐しよう
と、コトーの過去にあった医療事故の週刊誌記事を村内にバラまく。この記事によって、コトーと
島民との信頼関係はもろくも崩れ去ろうとしていた。
コトーは、役場の課長・星野正一(小林薫)に、自分から島の人々に真相を打ち明ける説明集会を
開いてもらうことを依頼した。そして、説明集会の当日、雨による土砂崩れの事故が発生して、
週刊誌記者の巽と子どもの山下信一(斉藤大貴)が重症を負う。この二人の救急処置の順番で、
信一を先に助けてやれという巽に逆らい、巽の脳の損傷を素早く診断して、コトーは巽の手術を
先行する。自分の息子・信一をそのままにされた山下努(船木誠勝)は、このことでコトーに強い
不信感を抱いてしまった。
第10話「この島を出て行け」では、ついに、最悪の事態へと進行していく。重傷を追った巽謙司
(津田寛治)と山下努(船木誠勝)の息子・信一(斉藤大貴)の手術は終了した。しかし強い
不信感を抱いてしまった山下努の気持は納まらず、安藤重雄(泉谷しげる)も、Dr.コトーを
このままにしておくわけにはいかないと、遂にDr.コトーに島から出で行けと言う。
この信頼関係の崩壊、ズタズタになった“絆”が、どの様にして回復したのだろうか?
それは、看護婦の星野彩佳(柴咲コウ)、事務員の和田一範(筧利夫)、吐血までする胃潰瘍に
なるほど心配した課長の星野正一など変らぬ応援団がいた理由も大きい。しかし一番信頼回復
のポイントは、コトーの過去の事件に対する真摯な反省である。第10話、退院間際、コトーを
責める巽に、また、第11話、手術後の三上医師に、心からの自分の気持を吐露したのだった。
人間関係、信頼関係を築き、“絆”を作るのは、自らの生き方なのだと思う。コトーは、半年間
島の人々のために一生懸命貢献し、そしてまた島の人々から多くを学んだ。だからあきおじの
勲章(藁草履)を貰えた。その生き方を貫けば、“絆”はキッと甦る。如何なものか。
観点から書いておきたい。人と人との“絆”、人間関係、信頼関係などは案外もろいもの。コトーが
島に来て半年、築いてきた島民との信頼関係は、第8話の「救えない命」で最高潮に達した。
そのとき島に来ていた原沢咲(石田ゆり子)が言っていた。「あなたは、一番幸せなお医者さん、
医師は、病を治してこそ感謝されるが、死んで感謝される事などない。」、と。然るに、先週9話
「暴かれた過去」では、東京の週刊誌記者・巽健司(津田寛治)が、コトー(吉岡秀隆)に復讐しよう
と、コトーの過去にあった医療事故の週刊誌記事を村内にバラまく。この記事によって、コトーと
島民との信頼関係はもろくも崩れ去ろうとしていた。
コトーは、役場の課長・星野正一(小林薫)に、自分から島の人々に真相を打ち明ける説明集会を
開いてもらうことを依頼した。そして、説明集会の当日、雨による土砂崩れの事故が発生して、
週刊誌記者の巽と子どもの山下信一(斉藤大貴)が重症を負う。この二人の救急処置の順番で、
信一を先に助けてやれという巽に逆らい、巽の脳の損傷を素早く診断して、コトーは巽の手術を
先行する。自分の息子・信一をそのままにされた山下努(船木誠勝)は、このことでコトーに強い
不信感を抱いてしまった。
第10話「この島を出て行け」では、ついに、最悪の事態へと進行していく。重傷を追った巽謙司
(津田寛治)と山下努(船木誠勝)の息子・信一(斉藤大貴)の手術は終了した。しかし強い
不信感を抱いてしまった山下努の気持は納まらず、安藤重雄(泉谷しげる)も、Dr.コトーを
このままにしておくわけにはいかないと、遂にDr.コトーに島から出で行けと言う。
この信頼関係の崩壊、ズタズタになった“絆”が、どの様にして回復したのだろうか?
それは、看護婦の星野彩佳(柴咲コウ)、事務員の和田一範(筧利夫)、吐血までする胃潰瘍に
なるほど心配した課長の星野正一など変らぬ応援団がいた理由も大きい。しかし一番信頼回復
のポイントは、コトーの過去の事件に対する真摯な反省である。第10話、退院間際、コトーを
責める巽に、また、第11話、手術後の三上医師に、心からの自分の気持を吐露したのだった。
人間関係、信頼関係を築き、“絆”を作るのは、自らの生き方なのだと思う。コトーは、半年間
島の人々のために一生懸命貢献し、そしてまた島の人々から多くを学んだ。だからあきおじの
勲章(藁草履)を貰えた。その生き方を貫けば、“絆”はキッと甦る。如何なものか。