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小沢一郎の決断 [物語]

小沢一郎が、昨日、正式に代表選出馬を表明し、菅・小の全面対決となった。
昨日の共同記者会見の様子をニュースで断片的に見た限りでは、小沢の態度、表現が菅を
はるかに凌いでいた。やはり、修羅場をかいくぐってきた経験の違いという事か?

私は、当初、小沢の出馬は無いと思っていた。確たる理由があるわけではなかったが、
菅氏が首相になってまだ3ヶ月ということで、此処は大人しくしているだろうと考えた。
しかし、小沢氏としては、そんなに安易に引き下がるわけには行かなかったのだ。

考えてみれば、民主党が政権を執れた原動力は、小沢氏の選挙戦術ノウハウにあった。
見方によっては、彼は、人の嫌がる仕事、目立たない仕事を支えて、民主党を此処までに
してきた第一人者だった。政治と金の問題で躓いて、衆院選には大勝したものの、油揚げは
鳩山に持っていかれ、本来なら首相の座に着くはずだったのに、幹事長になって鳩山政権を
民主党の立場からサポートした。普天間問題や、子ども手当も何処まで相談に預かったのか
定かではない。

鳩山政権が、普天間問題で挫折して、参院選をうまく乗り切るためと称して、小沢下ろしが
益々表面化し、世間一般も、それが当たり前と感じたようだが、私の考えはすこし違う。

民主党の人々は、大きな勘違いをしている。民主党が政権をとれたのは、小沢一郎あってこそ
なのなのである。その証拠に、鳩山、菅と続く民主党政権は、1年以上経っても何の見通しも
ないではないか?小沢外しの民主党政権は、担当能力がない事は、すでに明らかである。

此処からは、私の物語だ。小沢一郎はこう考えた。
鳩山や、菅などの無能な人間でも首相になれた。この際、私も首相の列に加わっておこう!
自民党や旧与党の連中と、民主党の政治は何処が違うのか?はっきりと国民に示しておこう。
現在の民主党において、その独自性を明確化する事は、将来あるかも知れない政界再編に
おいても重要な問題であるからだ。
思えば、自民党離党以来17年間。この辺りで、自分の政治家としての道筋にケジメをつける
べきだと考えた。今の民主党をもう一度鍛えなおすためにも、代表選に勝ち、首相になって
正々堂々と全軍を指揮すべき時だと考えたのである。 如何なものか。
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