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広島原爆の日'10 [希望]

朝食時に、原爆式典のTV実況放送を観た。今年は潘基文(パン・ギムン)国連事務総長や
米国のルース駐日大使のほか、英仏両国の代表も初参加した。国連事務総長の扱いに比べ
ルース駐日大使や英仏両国の代表は、末席に近い扱いで、勿論、スピーチもなかった。

今年の原爆式典が、例年に無く盛り上がったのは、オバマ大統領のお陰である。
昨年10.10のブログ「カオス?コスモス?」でも触れたが、オバマ氏の核廃絶の呼びかけが
世界中の多くの人々の心を捉え、世界的な盛り上がりを見せてきたのだと思う。
この様な時に、今まで参加しなかった米英等が、どの様なメーッセージを発するか?
聴いてみたかった気もする。

「ポストモダンの共産主義」の著者・ジジェクは、“破局への対処法”について書いている。
「大惨事を避けるための唯一の道は、それを不可避な事として受入れることである。」
「その上で運命を変えるために、時間を超えて未来に追いつき向き合って、実現して欲しい
未来が、そこにあるかのように、今、行動することである。」という。
式典を観ながら、ジジェクなら、どんな感想を漏らすだろうと思った。

スラヴォイ・ジジェクは、前述の著書の中で、“ポストモダン資本主義”の限界と矛盾を指摘し、
昔の人が、自堕落な人生の終末で「宗教」に回帰するように、反コミュニスト左派の人々に
マルクス共産主義を超えた“ポストモダン共産主義”への回帰を呼びかけている。
果たして、オバマ大統領のパフォーマンスは“ポストモダン資本主義”の上塗りなのか?
それとも、大惨事を避けるための唯一の道を指し示すものなのか?

いずれにしても
“ポストモダン資本主義”の見極めには、もう少し時間が掛るのではなかろうか?
そしてまた、裏切りの反コミュニストが晩年に“ポストモダン共産主義”と和解するのは良いが
従来の共産主義同様に、若い人々が軽々しく “ポストモダン共産主義”に飛びつく軽薄さは
慎みたい。“破局への対処法”を心がければ、物質世界の急変、即、破局にもなるまい。
精神世界は必ずしも即応できないので、物質世界における調整も必要では?
まあ要らぬ老人のお節介? 如何なものか。
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