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日本の根本的問題 [社会]

昨日は疲れて午後8時過ぎには全英オープンゴルフの放送を見ながら寝入ってしまった。
今朝は何と8時過ぎに目覚めた。仕事が忙しいので朝食を済ませると、ほとんど仕事をして
昼食も抜いてしまった。気付くと既に夕方の5時、近くの外食で昼・夕兼用の食事を済ませて
腹ごなしに散歩を簡単にするつもりが、スロージョギングも交えて1万歩を超える散歩となった。

途中、本屋で「正論」8月号を立読み。金美齢の巻頭言“自助精神なき「民意」に寄り添う
政治家を疑え” “甘言を弄する者とそれを期待する者が日本社会をダメにする。”の
見出しに釣られて雑誌を購入した。日本国民となって初の一票を投ずる彼女の胸の内とは?
テレビなどで、時々は興味あるコメントをする女史の心の有りどころを訊ねてみた。

出だしはマスコミ批判である。マスコミの恣意に国民が流されてきたことが、日本の政治の
混迷を招いた一因であるとする。マスコミは常に弱者の存在を際立たせ、その味方である事を
誇示して、国民の権利の擁護は訴えても、義務を求める忠告はないという。政治家もまた
マスコミを通じて伝えられる「民意」におもねる事で、国家と国民を損なってきたという。

続いて、台湾における1970年代からの政治的変遷を振返り、政治家の資質を語っている。
今や台湾は、独裁体制に自ら飛び込んでいくかのごとき政権を戴くに至っている。
独裁や専制を避けるには、民主主義と上手に付き合っていくしかないが、国民の不断の自省が
なければ衆愚に陥ると、台湾の近時の変遷を読み解き、日本の傾向に警鐘を鳴らしている。
「日本人にとって、国とは空気みたいなもので、有り難味を忘れ、求めるばかりになる。」
「国家のあり方を問うこと、語ることは、立候補者にとって何の優位性も、もたらさない。」
「国民目線の事業仕分けはおかしい。国民目線でいいなら政治家は要らない。」等々の言葉は
大変に重いものがある。そこで、私は、日本の根本的問題の一端を垣間見たと思った。

それは、日本という国の“自浄作用”、“自浄力”に関しての問題である。金美齢女史は
自助精神、小泉元首相は“自助努力”と言ったが、私は“自浄作用”、“自浄力”と言いたい。
日本は国内の“自浄”は何とかできるが、グローバルになる程、国際的ストレスが溜まってくる。
特に金融危機等を契機とした国際的な軋轢が生じた場合に、それに伴う外圧的精神ストレスが
高じて社会全体に蔓延し、重症化する。“自浄作用”の方法論が確立されていないのである。
言語障害島国社会の問題である。先ずは国内でのオープンコミュニケーションだ大切。如何なものか。
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