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千葉大臣留任問題 [社会]

現職大臣として落選した神奈川選挙区の千葉景子氏が、落選当時は辞意を仄めかせていたが
今日は一転、民間人として大臣の席に居座ることになったという。この件に関して民主党の
問題と、個人的な問題に分けて考えて見たいと思う。

先ず民主党は何故、人事を先送りするのか?内閣発足1ヶ月という理由は、鳩山内閣から
継続している閣僚が多い中で、内閣改造を否定する理由にはなりにくいのではないか?
参院選挙をにらんで、党利党略のために代表を挿げ替え、参院選や9月の代表選までは、
内閣改造を抑えたのは、菅内閣で選挙に勝てると思っていたからではなかろうか?それが
民主党にとり最初の国民の審判である国政選挙に大きく負けたのである。新任大臣は兎も角
菅さんはじめ、鳩山政権以来の閣僚達は、国民から責任を問われていることは間違いない。
ただ責任の取り方には色々あるから、一律に辞任する必要は無いだろう。

しかし再任されていた千葉大臣は、3人枠という大きな神奈川選挙区で、みんなの党の新人
中沢健治氏に10万票近く離された上、民主党の金子洋一氏にも敗れている。これは民主党の
セイばかりではなく、個人的に明らかに否定されていると受取るべきである。そういう現実
から民主党は目をそむけ、目前の利害関係ばかりで政治を進めている。国政選挙という
最大の国民の声をも、自分にとって、自分の考える「市民」にとって不都合なことは平気で
切り捨てていく。民主党の政権になって10ヶ月、こういうご都合主義を嫌という程見せられた。
マスコミ等では、消費税増税問題や、マニフェスト問題などの大きな問題ばかり騒いでいるが
それは、民主党の未熟な体質、あるいは未熟な政治信念や思想から来る結果論に過ぎない。

次に個人的な側面であるが、民主党の個人的発言はどれも軽い。常に観衆を意識しておもねる
ような発言でコロコロと意見が変わっても恥ずかしいとも何とも思わない無責任発言が多い。
千葉大臣は最初、辞任の意向だったが、首相から慰留されて思い止まったらしいが節操がない。
首相と大臣は上司・部下の関係なのか?国民が税金で議員の高い報酬を払っているのであって
首相が払っているわけではない。一体、何処を向いて仕事をしているのか?日本という国は
何処までも、上下関係、タテ型社会の構造から脱することができないのか?こんな人々による
政治では、景気が回復しようがどうしようが日本が良くなるわけがない。もっともらしい顔で
社会のために仕事をしているつもりでも、もっと深い思慮に根ざした、成熟した覚悟も信念も
ない人間が、いくら力をあわせても碌な社会にはならないだろう。如何なものか。
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