SSブログ

「ゲゲゲの女房」とセータの思い出 [思い出]

先週末から今週にかけて、「こみち書房」の常連客で水木のファン・小林太一(鈴木裕樹)が
ラブレターの件で気まずい思いをする場面があった。その件で同僚の土井真弓(菊里ひかり)が
「こみち書房」の女主人・美智子(松坂慶子)に相談に来た時に、折悪しく太一も居合わす。

まあ、その話は「ゲゲゲの女房」のメインではない話なのだが、チョッと私が気になったのは
太一(鈴木裕樹)が着ていたセータだ。左側だけの二の腕の処に、二本の白い線が模様として
入っている。現代だと何の違和感もないが「ゲゲゲの女房」の新婚時代(1961)頃には結構、
斬新なデザインだったのでは?衣装スタッフか誰かに、この種のセータに感慨があったのでは?
私にもこの種のセータ?に思い出がある。私が中学生の昭和30年(1955秋?)、父が東京出張
の土産に、これと同様のセータを買って帰ってきたのである。(この件は以前ブログに書いた?)
当時、私の第一感は「常識外れでオカシイ!」だったが、父親から流行の先端だからと説得され
表に着てでたら、近所の腕白どもに随分とからかわれた覚えがある。いろいろ言われたが、
煎じ詰めると、「毛糸が足りなくて、苦肉の策でそうなったのだろう?」、と言うのである。
私のセータは、太一のものよりも念が入っていて、地色が緑系グレー、腕の2本の模様が白ではなく
エンジ色と濃紺の二色の組合せ、かつ、太一のVネックではなく、ポロシャツの様なたて襟付きだった。

太一の時代よりも5年以上早く、かつ、当時はテレビもなく、流行の伝達も遅かった時代に、
神戸で当時、最新流行のデザインを着用した事は、今となっては何かうれしい思い出だ。
父は建築美術・デザインを相当に勉強していたようだ。父の世代は大正ロマンの直接の担い手
ではなかったがその雰囲気を受け継いで、斬新なデザインなどには鋭い感覚を養っていた?
その感覚が、アメリカ発のデザインを気に入って息子への土産にしてくれたのだろう。

あの当時には、ブツブツ文句を言いながら着ていたように思う。
そのセータ?を着た写真があったのだが、現在の我が家には見当たらなかった。それ以後、
父は私の着るものを独断で購入せず、いつも一緒に行って買ってもらった?従って、
その後は、こんな思い掛けない服を買ってもらった記憶は無い。我家は決して豊かな家庭では
なかったが、今思うと、両親は私のことを大切に思っていてくれたのだと、改めて感謝する。
「ゲゲゲの女房」の衣装スタッフか誰かに、このセータの思い出があるのか?どうか?
聞いてみたいような気がする。如何なものか。
nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。