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普天間問題'10.03.28 [社会]

昨日の新聞に「普天間2段階移設案」という記事が掲載された。(概要)鳩山政権は米軍普天間
飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、当面キャンプ・シュワブ(名護市など)陸上部に機能を
移転し、その後、勝連半島(同県うるま市)沖合に人工島を造成、滑走路や港湾施設を建設後、
移設という2段階移設案。さらに訓練の一部を徳之島(鹿児島県)など県外に移転することによる
負担軽減策を加える内容。地元や米側に説明するという。

勝連沖・人工島案については、「週間現代」4/3号のトップ記事になっている。
提案者の太田範雄氏が作成したという人工島の図面まで入っている。太田氏が民主党にこの案
を提示したのは、鳩山政権誕生直後だったという。提案相手は小沢幹事長で、「こんないい計画
があるとは知らなかった。是非検討したい」ということだったらしい。徳之島案は、県外という付け
足しみたいなものだろうから、此処では、勝連沖案を中心に見て行きたい。

勝連沖・人工島案に関して、ある情報ではかつて橋本政権時代に浮上した辺野古沖埋め立て案
(人工島)と酷似している。米軍が嫌ってこの人工島計画が進展しなかったという。
その理由は、沖合埋立て(人工島建設)では軍事基地としての機能が果たせない。詳細は
1)電力の供給、水道管の設置、交通インフラ等、人工島・アクセスが敵の破壊工作によって容易
  に破壊される。例えば海上道路はタンクローリー爆破で容易にアクセスを遮断できる。
2)狭い人工島では、警戒態勢や有事の戦時物資集積に使う用地が確保できない。対空部隊の
  展開、整備施設、格納庫、兵員宿舎等、広大な土地を確保する必要がある。
インターネットからの「琉球新報・3/26の社説」によると、以下の様に手厳しく批判している。
◎“沖縄にとってシュワブ陸上案という最悪の選択と、勝連沖埋め立てという最悪の選択を、
  二重に実施することになる。これ以上悪い案は、思いつくことすら難しい。” 

この様な意見がある「勝連沖・人工島案」が、5月末決着のための3月末政府案である事に対して
我々はどう読み解けばいいのだろうか?ここで2,3の見方を考えてみた。
1.政府は故意に実現不可能な案を提示した→普天間基地移設を中止する(理想の追求?)
2.政府は、勝連沖・人工島案を、地元民、米側に説得可能な良い案だと思っている。
3.1案、2案のどちらとも判断できないで、時間切れで提案した。
「理念なき政治」、「人格なき教育」等の社会的大罪という見方から罪深いのはどれか?
私は1.が一番許せないと思う。政治はルール・手続きで結果論ではない。如何なものか。
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