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子ども手当再々考 [希望]

午前中に2010.03.06のブログにもらったコメントに返事を書き込みながら、
私が「子ども手当」にあくまで反対する理由が自分の中で、より具体的に分かってきた。
勤めていた頃に、第3子から月3千円程度?「育児手当」を勤務先から、就学までの数年間
もらった経験がある。勿論、それは手当があるから生んだのではなく、生れた後で制度が
出来たのである。数千円でも収入が増えれば生活が楽になるし、拒否はできない。そこに
人間にとって重要な働きをする社会制度にも、大きな罠があるのだ。

社会制度は、一人一人の人間に降りかかる大きな危険を和らげたり、回避したりするために
出来たが、そうする事だけで人間に平和や幸福が訪れない事は、明らかではないだろうか?
現代のお金持ちや芸能界の成功者を見ても、その成果を生み出す努力の過程で、人間的に
成長しなければ、人生に対する理解が深まらなければ、実に惨めな結果になる事は、日常的
ゴシップで、明らかであろう。それにもかかわらず、そういう努力を伴わないで金や名誉を
欲しがる事は、不幸を招くだけである。社会制度が人間を幸福にするのも、不幸にするのも
そこに生きる人々の心掛け次第、生きる姿勢次第だということだ。

私は日頃、人間が育つ上で備えるべき能力の中で、最低限であると共に、最重要なものは
“避けられない運命に対する態度決定の責任能力”だと考えている。何時の頃からか
この信条が私の生きる姿勢、生き様を決めてきたように思う。
「避けられない運命」の最大のものは自分の“死”だ。その現実を忘れ、幻想の中で
生きようとする者達がヒトラーの様に社会制度を弄ぶ事によって、自己の幻想を更に強固な
ものにする。そのような世の中に翻弄されないためには、現実を見失わない事ではないか?

昨夜来の雨がいつの間にか雪に変わり、朝外を見ると銀世界。この冬チラチラ程度の雪は
降ったが初積雪ではないだろうか?最大3センチ程度は積もった。気温の日別平年値は確実に
上昇しているのだが、時に寒さが戻る時、暖かさに緩んだ身体には寒い最中よりも心理的
体感的に、余計に寒さが身に沁みるのではないだろうか?景気・不景気も、気温の変動と
似ているのではないかと思う。リーマンショック不況の底から麻生内閣の頑張りで景気は順調に
回復していたのに、動揺して現実を見失い大局観のない判断を下した結果が政権交代で
あったと考えたくなる。各人が、基本的視点から、現実をしっかり見定め今年の参院選で
“避けられない運命に対する態度決定の責任能力”を発揮して欲しい。如何なものか。
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