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核密約問題 [社会]

核密約問題は’09-09-21のブログ 「敬老と核密約」や、’09-11-21のブログ 「続・たこ壷型社会」
でもとり上げ、民主党が何故、今(この忙しい時に)、40年も前の事を、内密にではなく
大上段に振りかぶって問題にするのか?疑問を呈してきた。その理由を再考してみよう。

先ず、“核密約” とは、有事の際の事前協議を反故にしているというのである。
佐藤元首相は、1972年に沖縄を本土並みの核装備なしの原則で返還を達成した。従って
その後の沖縄では、有事の際の事前協議という60年安保における取決め、即ち有事の際の
核持込は事前協議される事になる。“核密約”は、有事の際の事前協議を反故にしている?
本当にそうなのか?そこで「核密約文書(今朝新聞掲載)」の該当部分を抜書きすると
“米国政府は、重大な緊急事態が起きた際、日本政府との事前協議を経て、核兵器の沖縄への
再持込と沖縄を通過させる権利を必要とするであろう。米国政府はその場合に、好意的な
回答を受けられるものと期待する。・・・・・”、となっている。

この「核密約文書」を読む限り、‘日本政府との事前協議を経て’と書いてあり事前協議の
申出がなければ核兵器の持込は無いと考えるしかない。どう考えても私には密約という程の
代物でもない様な気がする。これは正に北朝鮮、中国、ロシア等に対して密約がありそうだと
フェイントをかけた米国の‘政治的なパフォーマンス’?「幽霊の正体見たり枯れ尾花」の類?
別の視点では、今回発見された核密約文書は、日本の憲法上、外交文書に相当するのか?
この文書は、国会で承認されたわけでも、天皇の認証を受けた訳でもなかろう。いわば
ニクソンと佐藤栄作の個人契約で、国として責任を負うべき筋のものではないだろう?
この文書は、事前協議を空洞化したのではなく、何の効力もない反故同然の代物だろう?

そこで、こんなものを探し出して大騒ぎする人物の顔を良く観察し覚えておく必要がある。
愚にもつかぬ、三文の値打ちもないものを高値のように扱うのは、高値で買う人が居るから?
元々、核密約騒動を起こした人々は、北朝鮮・中国等と関係の深い人々だった?
政権交代後100日経たぬ間にマニフェストにない「核密約文書の暴露」の必要がどこにあるか?
小沢幹事長は中国に急接近している。副主席の天皇会見だけでは手土産が少ないだろう。
にもかかわらず、あそこまで歓待してくれるには、それなりの手土産も必要になる。幽霊も
正体が分からねば恐ろしい。恐れていた国は核密約が「虚像」でもそれはそれで価値がある。
しかし米国側からみたらどうか?同盟国日本の背信行為にみえないか?如何なものか。
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