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成羽町美術館 [大家族]

今日は小暑(しょうしょ)、二十四節気の1つ。この日及び大暑までの期間をいう。梅雨明けが
近づき、暑さが本格的になる。蝉が鳴き始める頃。小暑当りから立秋までの間が暑中である。
梅雨時の蒸暑い真夏日だったが、今日も妻をペースメーカに、前半45分をスロージョギングで
汗を流した。Slow-Jogging 3旬目は、さて何日、実践できるか?

先日の親戚来訪に刺激されて、元来美術に“ノー感”の私が一瞬、真夏の美術鑑賞に目覚めた。余り印象に残っていなかった児島虎次郎館(以前にも足を運んでいたはず)を、時間がないので僅かばかりの時間で見て回ったが、その時に私は始めて虎次郎に出会ったような気がした。
一昨昨日(2009.07.04)は、虎次郎生誕の地にある成羽町美術館を訪問して鑑賞を楽しんだ。
20090704成羽町美術館.jpg20090704備中神楽像.jpg
私の美術鑑賞感覚は、2008.2.09~11の関西方面小さな旅で突然目覚めたが、すぐ眠りについた。あの時は、大阪国際美術館の特別展で見たアンリ・ルソーの素人絵、そして、その前日に訪問した雪景色の近つ飛鳥博物館(建築物:安藤忠雄設計)が印象的だった。先日、大原美術館でアンリ・ルソーの絵に再会した。成羽町美術館もまた、安藤忠雄の設計である。最初の写真が、成羽町美術館の外観、次は備中神楽の人形の前で妻の記念撮影。
DSC090705なさけの庭.jpg
写真は、虎次郎の出世作“なさけの庭”である。カタログをデジカメに撮ったものであり、写りが悪い。当時の展覧会で一等賞をとり、明治皇后陛下に気に入られて宮内省のお買い上げになり、現在は尚武館所蔵(成羽町美術館には複製しかない)という事である。洋行帰り後のきらびやかな絵と対照的だが、素晴らしい絵である。以前の私には、虎次郎の洋行以降の色彩豊かなきらびやかな絵が、何か空々しい様に思えたのである。虎次郎も生前、「60歳過ぎないと自分の絵を描くのは難しい」 と言っていたそうである。しかし、私は自分が前期高齢者になって、再び虎次郎のきらびやかな絵と出合って、その清新さ、素直さ、輝かしい才能の眩しさを感じた。若さゆえの力みはあろうが決して空疎なのではなく、素直で爽やかな人柄の輝きだったのではないかと思う。彼が60歳以降に描いた絵が観て見たかった。如何なものか。

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