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食の嗜好 [思い出]

今日は早めの夕食を近くのイタリアンで摂った。スープ、スパゲッティにチーズフォンデュ、
野菜サラダ。少し量が多かったかもしれないがまだ少し余裕があった。 食後の腹ごなしに
ブラブラ散歩しながら、最近、食の嗜好が少し変わってきたことを何となく考えていた。
私は生れて物心ついた頃は、第二次世界大戦、そして戦後でもののない貧しい生活を余儀なく
されて粗食が当り前だったから、料理に関してあれこれ注文できるような能力も経験もない。
乾パンや脱脂粉乳などの貧しい食品で、味覚もおかしくなっていたのではなかろうか。

そんなことを思い出していると、突然、高校生の頃に、将来は板前になろうかと思ったことを
思い出した。この計画は、家族の一笑に付され敢え無く諦めてしまったが、今思い返すと、
いったい何を根拠にそのようなことを思いついたのか、本人自身が良く思い出せない。
その頃は、現天皇皇后両陛下のご成婚のあった時代、三丁目の夕日の時代で、戦後も一段落、
新しい社会の夢をみて、華やいだ気分だったから、そんな素っ頓狂なことを考えたか?
思春期は、実に不可思議なことを考えるものである。

♪包丁一本 晒しに巻いて、板場の修業をしていたら、どんな人生だったのだろうか?
それでまた、中学生の頃の事を思い出した。入学祝いに万年筆を贈ってくれた新婚ホヤホヤの
知人に、「将来は何になりたい?」と聴かれて、「外交官」 と答えた。 あの頃の万年筆は
中学生にとって貴重品だった。それに釣られて、ろくに知りもしないことが閃いたのだろう。
数年の間に、外交官から板前とは随分 飛躍したものだ。いや堕落か? 思春期は不可思議?
DSC090403桃.JPG
板前を志した私の食の嗜好は、京風懐石料理(といっても本格的な
ものは食したことなし)、勿論、うどんは関西風の塩薄味、ラーメンも
塩、煮干・鶏肉系統ダシ、スパゲティ今一・・・・ 要は、薄味、サッパリ
系統だった。 肉より魚貝・甲殻類、どちらかというと草食動物だ。
処が最近、肉やてんぷら、マヨネーズ、チーズなどが食べたくなって
きた。年取って油っ濃いものを食べるのはよくないといわれるのにどうしたことなのか?
いよいよ年貢の納め時?原因はどうも、20081218散歩と体力[散歩]のブログで紹介した
我流トレーニングを続けた結果らしい。(写真は夕闇迫る頃に出会った満開の桃の花)
◎  夕されば ほのかに浮き出る 桃の花

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