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ストリート・スマート [社会]

DSC0090313文春4月号.JPG文芸春秋4月号(写真)を読んでいて、“ストリート・スマート”という用語を
見かけた。文脈からすると、私の知っている意味と多少ズレがあるような
気がした。外国語は日本語になおすと若干ズレができるし、使い方で意味が
変る。キッとそういうことなのだろう。 
そんなチョッとしたキッカケから、「最近の若者論」に関して、新しい情報が
得られるかと 「日本元気倍増計画」 を丁寧に読み出した。  
今売出中の勝間和代と石原慎太郎の対談記事である。 慎太郎いわく、
「典型的な例として、近頃の若者は失恋しなくなった」 そうである。
「皆あなた(勝間)の本を読んでいるけれど、人の言うことをあんまり熱心に聞くやつは、
なんだかたよりない」 とも仰っている。

“ストリート・スマート”とは、体験をベースに、豊かな人間関係を築き、豊富な知識能力を
実際に現場力、実践力に活かし、難しい問題にも立ち向かっていくタイプだと理解している。
ただ、勝間も言っている様に、無駄なリスクを負わないリスク管理やリスク対策にも積極的な
タイプであることも間違いないだろう。 リスク管理だけをとると、慎太郎の言う、失恋を
しなくなった、頭でっかちとかわらないことになる。 しかしその解釈はおかしい。

さて私の言いたいことは、テレビやゲームの出現で、現代の若者の中には、バーチャル体験と
実体験の順序が入れ替わる事によって見えない束縛を受けたバーチャル人間(現実空間で生き
ている実感のない、いわば幻想空間で生きているような人)が発生しているのではないか?と
いう仮説である。 昔も今も存在する頭でっかち、ガリ勉型、机上主義人間とバーチャル人間
とを識別して、育成・指導していく事が、今後の重要な課題ではないだろうか。

この対談は、勝間の 「断る力」 という本(文芸春秋出版)のコマーシャルのようだった。
勝間は、「断る力で自分の軸をもつことを推奨したいと思います。」 と対談を締めくくった。
現代の若者を元気にさせるには、突込みが足りない対談だった。
余談になるが、“ストリート・スマート” タイプは、日本では秀才タイプとかなんとか、
難癖付けて嫌われるだろうと予測する(但し女性は別か?)。  勝間自身は、
“ストリート・スマート”と見られるのを警戒しているようだが、 如何なものか。

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