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思慮の陥穽 [社会]

今日は久方ぶりの快晴で、清々しい散歩となった。
お陰で、朝刊でまた検察批判をしていた小沢代表のことを不完全で間違いを犯す人間だという
同情的立場に立てた。 その立場から問題点を明らかにしたいと思う。
そのために、1989(平成1年) 自民党が参院選を大敗した宇野元総理愛人問題 (UI問題と
略す)と、今回の献金疑惑問題 (献疑問題と略す) とを対比させながら説明したい。

UI問題も、献疑問題も、政治に大きな影響を及ぼすか否かという問題に尽きる。
UI問題では、指三本お手当て愛人の存在は疑えない事実かもしれない。しかし、その事実が
政治とどう関係があるのかは本来難しい問題である。 フランスではミッテランに愛人がいた
がゴシップにはならなかった。 少なくとも政治とは関係ないと国民やマスコミは判断した。
日本では政治問題になると判断してマスコミは報道し、議員や国民もそう判断した。 しかし
根本に戻って議論するなら、女と政治の関係はケースバイケースである。
献疑問題は、UI問題と逆で、容疑の段階で公設第一秘書の逮捕をした。
不正な金と政治の関係は法律で定められている。マスコミは国民に知らせるべしとして
公設第一秘書逮捕を報道し、国民や議員は、それぞれ報道と政治との関係を判断した。

どちらの問題も、愛人→政治問題、不正献金疑惑→政治問題、の関係が明確に出来ていない
状態で、マスコミは報道し、国民は、その状況で判断しているという事実を冷静に受け止める
べきではなかろうか? 良くも悪くも、マスコミや国民はそういう行動・判断もあるのだ。

このようなマスコミ・国民だからといって、法律を守る検察が不正追求の手加減をする等は
考えられない。 検察も人間、行き過ぎがあったのであれば、修正していかねばならない。
しかし現段階で検察批判をするのは可笑しい。 あらぬ事か民主党・西岡武夫参院議院運営
委員長が検事総長の証人喚問を主張したという。 新聞等では “検察捜査への国会干渉に
つながりかねない。与党が拒否する方針を確認したのは当然だ。” と批判している。
国会議員も検察も不完全、マスコミや国民も不完全な人間である。そういう現実を踏まえて、
あらかじめ周到なリスク管理・対策を心がけることが、徐々にではあっても問題の本質が見え
明るい未来につながるのではなかろうか? 如何なものか。


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