「純と愛」第4週感想・愛の病 [物語]
今週の愛(風間俊介)は、病の症状が頻繁に現れた。
第19回は、純(夏菜)との付き合い(お試し期間)が始まった最初の日。動物園に行く。
そこで純は、動物園で迷子になった幼い日に、父・善行(武田鉄矢)が鬼の様な形相で
駆け寄り、「二度と離れるなと!」と、純の手を離さず握り締めていた事を思い出した。
純が、その夢を良く見ると話すと、愛は、「その時に愛されていると感じたからだ」と
言った。これはすごく正常な反応である。この件に関して病的な徴候はない。
しかし別れ際の初キッス寸前、「ガラスに映った自分の顔が弟の顔であり、自分の本性が
弟かも知れない」と思い、初キッスどころではなくなって逃げ帰った。私は、この場面、
愛が、“自分の本性が弟かも知れない”と言った点に注目した。絵解きの1つのポイント。
第20回は、水野(城田優)から、千香(黒木華)と愛を入れたダブルデートの提案があり、
そのデート中、水野の千香に関する弁解があった。しかし重要なのは、愛がスポーツにも
英会話にも、水野を凌ぐ素晴らしい能力を発揮した事である。此処でも動物園の時と同様
愛の正常さ、というより、並外れた能力の持ち主である事を証明した。しかし純の部屋で
初キッス再挑戦の寸前で、愛の父・謙次(堀内正美)からの電話があり、またも中断。
しかも電話に出る様に勧めた純に、えらい剣幕で切れて部屋を出て行ってしまった。
これって相当異常では?お試し期間中の純に対する配慮が全く無い!
第21/22回は、夫婦と幼い兄弟四人の客に関するトラブルである。指輪の紛失で大騒動。
結局、子ども(兄)が隠したのではないか?と疑った純は、愛に子どもの本性を見て貰う。
その結果、愛は兄が指輪を持っている事だけでなく、兄の方の弟に対する邪心をみて、
またまた切れてしまう。公衆の面前で子ども(兄)の頬を張り飛ばした。結局、愛は
警察に突き出され、弁護士である父・謙次が身元引受人で釈放された。
愛の病は重篤ではないか?しかしこれでもか!というこれ見よがしな愛の過激な行動は
警察に突き出された愛が、「家族には絶対に会わない」という縛りを自らの不行跡で
破る展開の為? それにしても、正常時と異常時が極端に変わる愛の病は深刻である。
私は、その原因について以下のごとくに考えた。
人は、世の全ての幸せを獲得したいという願望がある。しかしその望みは叶わない。
あらゆる生物は、皆、全ての幸せを獲得したいと願っているからだ。処が、愛は、
青春時代に普通一般でいう挫折を知らず、望むものは何でも手中にすることができた。
しかし弟の死によって「生きる」とは何か?分からなくなった? 前向きに生きる事が
周囲の人々を傷付けているのではないか?そう思った時に、人々が、生きる為に、他の
人々に対して様々な作意を持っているのが、透けてみえる様になってしまった?
続きを読む
それに対して純は、両親にも愛され、おじいから、特に人への思いやりを伝えられた。
また、至らない両親や兄弟をもって、人間の愚かさも学んでいた。従って純にとって
正常と異常の段差が極端な愛にもたじろがず、母性的に何か役立てる事を直感した?
また純にとって愛は、自分にはない様々なものを授かっており、そういう面の魅力も
感じたのではないだろうか?
“愛(イトシ)の病”の真の原因は、他にもあるかも知れないが、“持てる者の悩み”?
透視術も“持っている悩み”であろう。貧乏人なら、この能力を生かして、一攫千金
とまで行かなくとも、もっと前向きに生きられるのでは? 庶民的悩みとは異質の病?
如何なものか
第19回は、純(夏菜)との付き合い(お試し期間)が始まった最初の日。動物園に行く。
そこで純は、動物園で迷子になった幼い日に、父・善行(武田鉄矢)が鬼の様な形相で
駆け寄り、「二度と離れるなと!」と、純の手を離さず握り締めていた事を思い出した。
純が、その夢を良く見ると話すと、愛は、「その時に愛されていると感じたからだ」と
言った。これはすごく正常な反応である。この件に関して病的な徴候はない。
しかし別れ際の初キッス寸前、「ガラスに映った自分の顔が弟の顔であり、自分の本性が
弟かも知れない」と思い、初キッスどころではなくなって逃げ帰った。私は、この場面、
愛が、“自分の本性が弟かも知れない”と言った点に注目した。絵解きの1つのポイント。
第20回は、水野(城田優)から、千香(黒木華)と愛を入れたダブルデートの提案があり、
そのデート中、水野の千香に関する弁解があった。しかし重要なのは、愛がスポーツにも
英会話にも、水野を凌ぐ素晴らしい能力を発揮した事である。此処でも動物園の時と同様
愛の正常さ、というより、並外れた能力の持ち主である事を証明した。しかし純の部屋で
初キッス再挑戦の寸前で、愛の父・謙次(堀内正美)からの電話があり、またも中断。
しかも電話に出る様に勧めた純に、えらい剣幕で切れて部屋を出て行ってしまった。
これって相当異常では?お試し期間中の純に対する配慮が全く無い!
第21/22回は、夫婦と幼い兄弟四人の客に関するトラブルである。指輪の紛失で大騒動。
結局、子ども(兄)が隠したのではないか?と疑った純は、愛に子どもの本性を見て貰う。
その結果、愛は兄が指輪を持っている事だけでなく、兄の方の弟に対する邪心をみて、
またまた切れてしまう。公衆の面前で子ども(兄)の頬を張り飛ばした。結局、愛は
警察に突き出され、弁護士である父・謙次が身元引受人で釈放された。
愛の病は重篤ではないか?しかしこれでもか!というこれ見よがしな愛の過激な行動は
警察に突き出された愛が、「家族には絶対に会わない」という縛りを自らの不行跡で
破る展開の為? それにしても、正常時と異常時が極端に変わる愛の病は深刻である。
私は、その原因について以下のごとくに考えた。
人は、世の全ての幸せを獲得したいという願望がある。しかしその望みは叶わない。
あらゆる生物は、皆、全ての幸せを獲得したいと願っているからだ。処が、愛は、
青春時代に普通一般でいう挫折を知らず、望むものは何でも手中にすることができた。
しかし弟の死によって「生きる」とは何か?分からなくなった? 前向きに生きる事が
周囲の人々を傷付けているのではないか?そう思った時に、人々が、生きる為に、他の
人々に対して様々な作意を持っているのが、透けてみえる様になってしまった?
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それに対して純は、両親にも愛され、おじいから、特に人への思いやりを伝えられた。
また、至らない両親や兄弟をもって、人間の愚かさも学んでいた。従って純にとって
正常と異常の段差が極端な愛にもたじろがず、母性的に何か役立てる事を直感した?
また純にとって愛は、自分にはない様々なものを授かっており、そういう面の魅力も
感じたのではないだろうか?
“愛(イトシ)の病”の真の原因は、他にもあるかも知れないが、“持てる者の悩み”?
透視術も“持っている悩み”であろう。貧乏人なら、この能力を生かして、一攫千金
とまで行かなくとも、もっと前向きに生きられるのでは? 庶民的悩みとは異質の病?
如何なものか
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