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「みをつくし料理帖」と待田愛の観相 [物語]

昨日のブログで「純と愛」の待田愛(風間俊介)が、人相からその人の隠された側面を
透視する超能力の話を書いた。その事は、人相占いに通じるものがあるのではないか?と
考え、ふと、先日見た長時間スペシャルドラマ「みをつくし料理帖」の事を思い出した。
ドラマ「みをつくし料理帖」は数奇な運命に翻弄されながらも、艱難辛苦に打ち勝って、
立派に成功した料理人・澪(みを)を主人公にした物語である。
澪(北川景子、子役・小林星蘭)と野江(貫地谷しほり、子役・谷花音)は、幼友達。
幼少の頃、高名な易者・水原東西(六平直政)は、野江の顔を見てその人相に驚いた。
野江は、太閤殿下にも勝る天下取りの相として「旭日昇天」、そして澪は、艱難辛苦が
降り注ぐが、それに耐えて精進すれば、必ずや良い事があるとし「雲外蒼天」と断じた。

その後、澪は、享和二年(1802)梅雨時の大雨による洪水で、両親を亡くし天涯孤独。
野江の消息はなかった。澪は、大阪一の料亭「天満一兆庵」夫婦(嘉兵衛:笹野高史、
芳:原田美枝子)に拾われて、12才で既に一人前の料理人になるも、「天満一兆庵」は
火災で焼失。息子を頼って嘉兵衛、芳、澪は江戸にでたが、そこも数々の艱難が待って
いた。そんな中で、吉原・松の位の花魁・旭太夫になっていた野江に助けられる。
ラストシーンは、旭太夫に借金を返済できるようになった澪が、満開の桜の土手で、
何処までも青く澄み切った蒼天を見上げるところだった?易者・水原東西が言った
「苦労に耐えて精進を重ねれば、必ずや真っ青な空を望む事ができるやろ。
 他の誰にも拝む事のできぬ綺麗な空をなあ~!」という言葉通りだった。

ドラマ「みをつくし料理帖」の易者・水原東西は、澪と野江の運命を見事に占った事に
なるのではなかろうか?10才になるやならずで大洪水に遭い、酷い目に合った澪と野江、
易者が占った時点では、その暗い影が見えたかもしれない。しかしそれだけではなく、
その先まで見通したからこそ、前向きな「相」を断じたのだと思う。
占いというのは、悪い運命で悲観するのではなく、悪い運命でも、それを乗越えられる
方法論を提示して、占われた人を元気付け、前向きにしてあげるものだと思う。

翻って待田愛は、「強そうな人がおびえていたり、優しそうな人が冷たい顔をしている」
から、即ち、裏表があるから顔を背けて歩いているという。何か変ではないか?人間に
裏表があることなんて常識、無い方がよっぽど異常ではないか?純粋さや正義を夢見て
スリの婆さんの本性を暴き、純の財布を取り戻したのはお手柄だが、世の中の実態に
背を向けて、現実を見ないのは、胆力が欠如しているからだと思う。
“幽霊の正体見たり枯れ尾花”という川柳?があるが、待田愛は人の顔に、枯れ尾花
ではなく、幽霊をみているのではないか? 如何なものか
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