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梅ちゃん_最終週・弥生と山倉 [物語]

弥生(徳永えり)と山倉(満島真之介)との物語は、山倉にとって実に惨めな結末だった?
山倉の登場は第2週目、弥生は第3週目からだから、二人共、昭和20年からの出演者だ。
しかしこの二人の芝居は、そう多くない。梅子(堀北真希)と弥生がインターンを卒業し
医者として勤務し出した第11週(昭和27年頃)から、松岡と梅子の関係を見守る役柄
として弥生・山倉コンビが絡んできたが、そう重要な意味を感じなかった。

「梅ちゃん先生」を振り返ると、梅子と松岡(高橋光臣)との話が随分長かった。
昭和22年の出会いとすれ違いと別れ、そしてインターンになった昭和26年の再会、
さらに、いろいろあって昭和30年、松岡の米国留学でやっと決着がついた。ドラマで
いえば、第6週から第16週までであり、松岡は梅子のパートナーと思い込んでいた。
私の様な視聴者は、梅子と松岡の物語に振り回されてしまった。梅子が松岡と別れて
一年も経たない内に、信郎(松坂桃李)と結婚しようとは!ドラマで言えば第16週で
松岡と別れて、第19週で梅子・信郎の結婚式!何だ?という感じ?

後から考えると、信郎の恋人役・咲江(佐津川愛美)や、ショッキングな死に方をした
坂田先生(世良公則)も、梅子・信郎の結婚の為の当て馬、狂言回しだったともいえる。
兎も角、様々な人々の出入りが激しい「梅ちゃん先生」では、弥生・山倉コンビの話が
なかなかメインにならなかったが、最近、やっと機が熟してきたのかな?
と期待して見ていたが、残念な結果に終わってしまった。

山倉を演じた満島真之介は「おひさま」で好演した満島ひかりの弟だというので、応援
していたが、役柄のせいか?いまいちパッとしなかった。が、此処へきて盛上がった。
弥生は、父親(内科開業医)の引退で家業を継ぐ為に大学を辞めなければならないが、
梅子提案の「内科医と結婚して夫に家業を継いでもらう」という案を採用。結婚相手を
物色し始めた。目の前の山倉を何故考えない?山倉もだいぶ前から弥生に好意を持って
いる素振りがアリアリなのに、私など理解できないが、その辺がこのドラマの真骨頂?
祭りの晩に、梅子に救護所を手伝う様に言われた山倉が手持ち無沙汰にしている時、
同じく梅子に誘われて、弥生がやってきた。弥生と山倉を一緒に祭りに行かせる梅子の
策略だった。昔(第2週)、松子に結婚を申込んで断られ「じゃあ梅子さんを下さい」
と、勢いのあった当時の事を山倉に思い出させ、発破をかける梅子だった。
お参りの帰路、神社石段下の縁台で、山倉が弥生に「結婚相手探し」の状況を聞く。
弥生は「そう簡単には行かない」、そして「全く予想もしない所からヒョッコリ現れる
気もする」という発言をしたが、山倉はどちらにも「そうだね」と気のない返事。
弥生から「いいかげん!」となじられた。
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山倉は、梅子に言われた昔の「じゃあ梅子さんを下さい」というシーンを思い出して
遂に告白した。「じゃあ僕で」、弥生「エッ!」、「僕で良いじゃないですか!」
弥生「何が?」、「結婚相手」。見つめる弥生(なかなか魅せるよ!)。
「良いじゃないですか!これで行きましょう!」と畳み掛ける山倉。完全に受け身に
なった弥生は「チョッと考えさせてよ」。そして間をおいて「私おみくじ引いてくる」。

浴衣姿で救護所に現れた弥生はことの外、色っぽく、昨日のこの一連のシーンは、日頃の
弥生と異なる女らしい一面をのぞかせて、実に良い芝居だった。私は松岡に振り回された
にも拘らず、性懲りもなく、また二人がハッピーエンドになるのだろうと多いに期待して
いたのである。冒頭にも書いたが、山倉が可哀想になった。松岡も可哀想だったが、
松岡は山倉ほどには、本音の告白はしていなかった!

おみくじは、弥生が「小吉」、山倉が「末吉」。父親の退職話が延期になる前の段階で
弥生は、おみくじの「小吉」が悪い卦と思い、既に消極的になっていた。それに対して
山倉は、「末吉」を良い卦だと判断していた。おみくじの良し悪しを良く知らないが
「小吉」の方が「末吉」よりも良いのではないか?それなのに、山倉は善意に解釈した。
山倉は実に良い奴だと、私は思う。
明日で終りの物語だから、弥生・山倉のハッピーエンドはありえないだろう。
松岡の時と同じ様に、弥生と山倉の物語も振り回された。残念! 如何なものか
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