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梅ちゃん先生_第143回の感想 [物語]

梅ちゃん先生の第143回は、私の懸念した通りの展開になってきた。松岡(高橋光臣)を
見送った後、梅子(堀北真希)と信郎(松坂桃李)が、予想外に酔った建造(高橋克実)の
事を思い出しながら退職後の建造について話す場面だ。建造のテレビ購入への賛成意見も
予想外の酔態も、建造の退職後の生活を予想する時、暗い陰を落すのだった。
建造が、ズッと家にいるのは厄介なことに、梅子も遅まきながら気付いたのである。
早速、梅子は相沢(銀粉蝶)に相談したが、「それはご本人が考えること」と、相沢は
ぴしゃりと筋論を通した。この辺、なかなか、相沢という人物、できている!
しかし、今日の最後、相沢は隠し玉を建造にぶつけた。(これは最後のお楽しみ)
<余談> 現代は寿命も延びて退職後の旦那は厄介者、粗大ごみ扱いが常識。しかし
 昭和三十年代前半は、まだ第二次世界大戦の記憶も残っていたし、平均余命も
 現代より3割方少なかったから、そんな失礼な事は、常識として言えなかった。
 だからこそ、現実には大変な負担であり、奥さんはじめ家族の被害は深刻だった。
 家を守る主婦には、定年は無く、ひたすら耐え忍ぶ人生だった。
 因みに、当時の定年退職は50才~55才が普通。大学教授等(勇退)は60才?61才?
 官庁のエリートや大学教授等には、天下りがあった。(勿論、名誉教授の道も)
 
一方、千恵子(宮武美桜)は看護学校の入試に無事合格した。
梅子や相沢、安岡製作所の皆が喜ぶ声の中で、幸吉(片岡鶴太郎)の一人漫才は秀逸!
木下(竹財輝之助)が「梅ちゃん先生の所で働けば良いじゃないか」と言うのを受け
「そりゃ良いや!あの婆さんより若い方が良い。酷いこと言うねお前は!」
光男(野村周平)の夜学の話は今日も引き摺っていた。光男に勉強する熱意がある事
は明らかである。しかし安岡製作所の幸吉、信郎、木下等の無理解が、光男の正直な
意思表示を阻んでいるのである。「小糠三合あれば養子に行くな」という諺がある。
これは入婿の事かも知れないが、幼少時に養子になるのも苦労は多かろう。
建造はその養子に入って、好きな勉強をさせてもらい立派な人生を送った。養家の
人々に恵まれたのだろう。だから建造は、光男を欲得抜きで応援したいのだと思う。

建造の退職後生活への不安について、今日の最後に相沢が家族を代弁してくれた。
相沢曰く「ずーッとうちに居て、ムスーッとして・・・・皆さんご迷惑でしょ!」建造も
指導してもらった先輩看護婦といえど、「大きなお世話かと!」と切り替えした。
さらに相沢は、研修医時代の建造の言葉「死ぬ最後の瞬間まで医者でいたい」という
隠し玉を、建造にぶつけた。その時に急患が飛込み話は中断。建造の大写しで幕。
今週のお題は「明日へのバトン」。果たして建造は、次世代に明日へのバトンを
託した後は、医療から離れるのか?否か?これぞ建造の決断?如何なものか
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