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小生意気な孫 [大家族]

先日、上京した折に、たまたま、孫の勉強を見て欲しいと頼まれた。チョッとばかり
興味もあって、先生気取りで孫に向かったが、孫はイヤそうで何だかんだと逃げる。
「勉強なんてしたってしょうがない」何故だと問うと「役に立たないからだ」という。
「なんだ!小生意気な事を言う孫だ」と、最初はチョッと“ムカッ”としたが
その根拠を聞いていると、人生経験豊富な見解である。私の1/7弱の人生経験しかない
にもかかわらずこの年齢で此処まで世故に長けているとは!と感心してしまった。

一緒に住むとか、近くに住んで、何時でも会っていると気付かないのかも知れないが
成長著しい時、正月以来半年以上経過の再会、しかも一対一での対話だったからか?
しかし孫に感心しているだけでは仕方ない。そこで色々考えた。何故、孫がこんなに
耳学問にしろ、人生経験豊かな人間になったのか?話をしている内に、その秘密が、
孫の対人関係の上手さにあることに気付かされた。私など、孫の足元にも及ばない。
孫の「小生意気さ」は、私にない天性の素晴らしさによるものと改めて感じ入った。

息子は生意気だったかも知れないが、あまり表面には出さないタイプだったと思う。
従って小生意気な近親者に恵まれなかった私は、今回の孫との対話その他、上京中の
様々な経験から、ある種の「啓示」を受けたような気がした。
ダンスドリルの高校全国大会では、出場者一人一人が主役でありながら、鍛えに鍛え
個性の発揮と集団の統御とを究極の所で一致させ様とする新しい試みを観た。特に
HIP-HOP部門は、米国的個人と日本的集団の融合、即ち、西欧のよき伝統と日本の
良き伝統を統合する創造的な活動と捉える事ができると思った。

現代社会はグローバル化で経済的結合度が増し、経済格差の拡大その他で、
日本的伝統をそのまま維持できない?或いは、現代の日本は、日本的伝統を守ろうと
必死になって個人を押さえ、集団を優先させて無理して仲間やコミュニティに迎合して
いる様に思われる。最近話題になっている「子どものいじめ」問題も然り。
私は一般的には思想も創造性もなく、無理して伝統を守ろうとしている現代の風潮を嘆く。
西欧と日本を心身一如で実現して見せたダンスドリルの若者や、「小生意気な孫」などを
考える時、よき日本的伝統を活かしていく為には、創造的な活動が必要だと確信した。
その為にはコミュニケーション、それも「魂の対話」が大切である。
「魂の対話」とは、素晴らしい未来を創造する対話であり、利害を離れ、批判・評価を
せずに、相手の話を聴く事から始まる。このブログは「魂の発話」。如何なものか
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