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梅ちゃん先生_77回・1つの見方 [物語]

昨日のダブルデートで、梅子(堀北真希)と松岡(高橋光臣)が気まずくなった原因は
梅子の医者や医療に関する自説についての表明が、場所柄を弁えなかった事にあった。
その背景には松岡が、これも余り時宜を得なかった風変わりな映画批評をした事がある。

今日の話は、訳ありの女・真理子(三輪ひとみ)とその恋人・永田(内野智)の逃避行の
完了話が狂言回しになっている。この逃避行で、坂田医院は暴力団によって酷く壊されて
しまったが、坂田先生(世良公則)や竹夫(小出恵介)の援助によって、二人は安全な場所
へのがれられた。この騒動で、坂田医院の看護婦・野島静子(木村文乃)が、竹夫に好意を
持っている事が判明した。しかし、それよりもっと梅子に関する大きな事が分かったのだ。

ダブルデートで梅子が表明した医者や医療に関する考え方は、論文を引継がされた事など
面子に拘った理由ではなかった。もっと根本的な問題に行き当たって悩んでいたのだ。
それは、私の考えでは、「宗教性」に通じるものである。社会全体が、そういう理想的な
有り方でなければならぬ!という事ではなく、自らがどう生きるべきか?悩んでいたのだ。
だから今日の食堂の場面、松岡が別の席で食事している様子に気付いた弥生(徳永えり)に
昨日喧嘩した事を告白して、「酷い事を言っちゃったかも知れない?」とこぼしていた。

梅子は、松岡への対応の仕方に迷い、坂田医院を訪問した。惨憺たる坂田医院で、梅子は、
坂田から「人を助けるなど医者の思い上り・・・云々」という話を聴かされた。梅子は、
人を助けたいと思って医者になった自分のことと引き比べて、心がざわついた。坂田は、
大陸から患者を捨てて逃げ帰った卑劣な男だった。しかし梅子は自らの罪を認め苦しみ、
立ち直った坂田を尊敬できた。「医者は其処にいるだけで良い」と坂田は言った。

梅子は、ざわつく心に眠られず、夜半縁側で月を見ていたら、祖母・正枝(倍賞美津子)が
起きて来て梅子の話を聴いてくれた。その時、正枝が梅子の言葉を借りて「ただ其処にいる
だけで良い」とは良い言葉だ。それは家族にも、友だちにも言える事かも?と言っていた。
それで、梅子が資料室で調べ物中に、そっとドーナツの袋を差し入れた松岡の事を思った。
松岡は、梅子の思いをなかなか受止めきれない。だけど、松岡は懸命に梅子に関心をもち、
梅子が、楽しい気分で居られる様に、いつも気配りしているのだ。
それは、余り役立たずで「そこに居るだけ」と、マイナスイメージで捉える事も可能だ。
しかし正枝の言う様に「家族」や「友人・知人」を「其処にいるだけで良い」と、前向きに
受止める事ができれば、人生、どんなにか幸せではなかろうか?如何なものか
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