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破滅の過程とは? [社会]

民主主義では選挙の1票が基本であるが、一票には自分の意思を持っている人、持って
いない人、自分の意思でも、質的なレベルを云々すれば、現実的には様々な問題がある。
衆愚とは、質的レベルの低い愚かな民衆の事であり、群集心理とは、衆愚によって、
全体が、質的レベルの低い愚かな決断へと押し流される心理の事である。そして
衆愚政治とは、群集心理を利用して、自己の権力欲を満たす政治の事である。
私はかつて明治維新以降、第二次世界大戦敗戦までを4つの期間に分けて、破滅の過程を
「コミュニケーション活性期」「一所懸命期」「慢心期」「たこ壷期(疎外期)」と分類。
そして後半、社会的・政治的決断の過ちを訂正出来ず、一部の貪欲卑劣な権力者によって
扇動され結局、衆愚政治となって、決定的な破局に至ったという仮説を立てている。

2012-04-05のブログ「入学式・花見・橋下?」で取上げた月刊誌「正論」5月号の
適菜収の記事「橋下徹は“保守”ではない」は、私の仮説に参考になるのではないか?
そこで“B層”という単語に注目して、扇動の手口を考察してみた。例えば
* 橋下は・・略・・“B層”の感情を動かす手法を良く知っている。「バカ新潮」「バカ文春」
 「バカ学者」「オナニー新聞」「クソ教育委員会」・・略・・。こうした幼児レベルの物言い
 には、知性のかけらも感じられませんが、その底の浅さは“B層”の「連想の質」を計算
 した上で演出されています。
* “B層”は、歴史から切断されているので、同じ様な詐欺に何度も引っかかる。
* 小泉郵政選挙に熱狂し、騙されたと憤慨して民主党に投票し、再び騙されたと喚きながら
 橋下のケツを追いかけているのが“B層”です。
* 水道民営化、カジノ誘致、普天間基地県外移転、資産課税、小中学生の留年、市職員に
 対する強制アンケート・・・・。これは“B層”を大衆運動に巻込むための餌です。

この“B層”のために、適菜収著「ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体」を読んだ。
“B層”の元ネタは、「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略(案)」という資料
有限会社スリード・(株)オフィスサンサーラが作成したという。国民意識を
IQ軸(高・低)、構造改革軸(積極的・消極的)の4象限に、ABCDの4層を振り分けた。
A層:構造改革積極的・IQ高 財界勝ち組企業、大学教授、マスメディア(TV)、都市部ホワイトカラー
B層:構造改革積極的・IQ低 主婦層&子供を中心、シルバー層
C層:構造改革消極的・IQ高 構造改革抵抗守旧派
D層:構造改革消極的・IQ低 既に(失業等の痛みにより)構造改革に恐怖を覚えている層

私はさしずめ、ピタリ、“B層”に当てはまるが、残念ながら「民主党絶対反対!!」
「橋下 絶対反対!!」。これ、どういうこと? 例外も当然ありという事か。


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私が、月刊誌「正論」5月号や適菜収の著書を読んで改めて気づかされた事がある。
それは、「破滅の道」への反応、即ち衆愚を扇動し群集心理を使って、民衆を破滅へと
導くためには、強力な‘反応触媒’即ち超貪欲な権力欲をもった怪物が必要だという事。
超貪欲な権力欲をもった怪物とは、日本の場合には一人や二人ではない。
集団として、しかも世のため人のためという美名に隠れて集団を組んでやるのである。
従って貪欲も超巨大に集積されていくのである。それらは、A層C層で構成される。
そして、この反応が、「栄光への道」であるかも知れない?という夢を見たがるB層に
甘い言葉、或いは計算ずくの言葉で、扇動するというのが、適菜収の読み筋では?
如何なものか
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