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風評被害の後始末 [原発事故]

月刊「Will」四月号の山際澄夫著「民主政権よ、『人も動物も殺すな』」の中で、
“放射能の恐怖を煽る”という章を割いて、次ぎの様な事を指摘していた。
1.除染対象を当初の5ミリシーベルトから1ミリシーベルト以上にした。
  昨年10月に来日したIAEA(国際原子力機関)調査団は、除染に関する助言として
  過剰な対応を避けるよう求める報告書をまとめた(朝日新聞2011.10.15)
2.日本財団(会長:笹川陽平)が昨年9月に行った国際専門会議では、「福島の状況は
  線量も低く怖がる必要は全くない」、「福島の子ども達の甲状腺での線量は低く
  リスクがあったケースはない」等の意見が続出したという。
3.福島の避難基準「年間20ミリシーベルト以上」の根拠となったICRP・国際放射線
  防護委員会のゴンザレス副委員長は会合で「年間20ミリシーベルトは決して危険な
  数値ではない」と、発言したという。
4.放射能による発ガンリスクであるが、政府の有識者会議で
  「喫煙は、年間千~2千ミリシーベルトの被曝と同等」、
  「肥満は、200~500ミリシーベルトの被曝と同等」等としている。

食品安全基準に関しても、従来基準が超安全サイドに設定されていた為に、基準値を越える
作物が取り沙汰された。例えば昨年6月頃のお茶に関する話題だが、1)フランスの空港で
欧州連合(EU)の基準(キロ当たり500ベクレル)の2倍を超える放射性セシウム1038ベクレルが
検出されたとされる玄米茶(出荷地・御前崎市)。2)国の基準(キロ当たり500ベクレル)を
超える放射性物質が検出された静岡市藁科地区6工場生産の一番茶の製茶。

私は、過去に収集していたこの静岡のお茶に関する放射能汚染情報を再度見直して、
ハッキリと、放射能の食品安全基準は間違っていると直感した。何故なら福島原発事故の
影響が、遠く静岡に出るはずがない。これはお天道様のお恵みであり、お茶が長寿の秘薬
特に、濃茶が長寿の素という理由が垣間見えた。

多くの食品に元々放射性物質が含まれている。
食品中のカリウム40の1Kg当り放射能について言えば、例えば
干し昆布:2000Bq(ベクレル)、干し椎茸:700Bq、ポテトチップ:400Bq、生ワカメ:200Bq、
ほうれん草:200Bq、牛乳:50Bq等。 従って人体内にも放射性物質は存在している。
例えば、体重60Kgの日本人の場合、カリウム40:4000Bq(ベクレル)、炭素14:2500Bq、
ルビジウム87:500Bq等、(以上出典:原子力安全研究協会)



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冷静に考えると放射能被害は殆ど問題にならない状況であり、或いは多少の問題の可能性
があったにしても、最小限の風評被害に押さえ、有効かつ最小対策費に抑えるべきだった。
それにも拘らず、何の根拠もない“放射能の恐怖を煽る”政策を政府自ら打出して、
それでなくとも無責任なマスコミと共に、巨大津波並みの大風評被害を巻起こした。
これが、人災でなくて、何を人災というべきだろうか?この風評被害を拭い去って
正しい対策を講じる事は不可能に近く、無駄な税金をまたも垂れ流す事になるだろう。

菅直人とその政府、そして民主党は、日頃の不勉強を棚に上げて、無知蒙昧を隠すために
即ち、自己保身の為に、付和雷同的に“放射能の恐怖を煽る”政策に便乗したのである。
今回の危機に際して取った菅直人とその政府、及び民主党の行動は、日本の歴史において
国難を背負う責任の重さを知らない最悪の政治家の見本として長く語継がれるべきだ。
国民全体が深く記憶して、政治をオモチャの様に考えている無責任政治家を選ばない様に
する為である。この様な無責任政治家が蔓延したら、日本はまた破滅してしまうだろう。

民主党政権は、無教養、無責任、無能だとは知っていたが、此処まで付和雷同的で、
政策といえば、人まね、猿真似ばかりで、マニフェストはお陀仏、という体たらくだ。
この様な政権が、社会福祉だ、税制の一体改革だと言っても、信用できない。
勿論、橋下の様な、現実からかけ離れた大局観ばかりで、足元の問題から目をそらすのも
ゴメン被りたい。現実に根ざした責任政治家よ、どうかいで来たれ!如何なものか
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