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恋人づくり 25回の見所 [物語]

韓流ドラマ恋人づくり 25回の見所は、他人の子を育てるという事、そして自分が育った家庭の子
でない事を知るという事が、どんな意味をもつものか?そういったことを考えるところにある。
怪しげな中年女性が現れ、昨日ギョンテ(カン・ナムギル)に対して、サンウン(ユジン)の実母と
名乗った。今頃なぜ?と思ったが、考えてみれば、こんな由々しき大問題が、サンウンとヨジュン
(キ・テヨン)の心が結びつく前に起こったら、物語が成立たなくなる。この大事件が起きるなら、
このタイミングしかないのかも知れない。私が、この件で最も案じたのは、
ギョンテの義父ソクジュ(イム・ヒョンシク)が承知しているかどうかだった。
それが昨日、ソクジュも先刻承知している様子なので、まだ先を見る気になった。

サンウンの突然の実母出現を視聴者はどう受止めるべきか?或は製作者側の意図は何か?
私が思うに、このままの展開では強気の王子様とお姫様が、出会いの行違いから喧嘩しつつも
何時しか愛し合う恋物語、他愛ない御伽噺で終わってしまう。封建時代の強者礼讃の英雄物語
と何ら変わらない。これは、陳腐な恋物語、強者礼讃で終わらせない製作者の苦肉の策では?
この場足り的といえる策が成功するか否か?多少の興味は湧く。

サンウンの出生の秘密を知った人々の反応を見ながら、日韓の異同を考察してみよう。先ず
サンウンは街中で実母スジョン(パク・スンチョン)に呼び止められて、自分の名は亡き母ヘジョン
に名付けられた“祥恩”と書く素晴らしい名前だから、見知らぬ人から気安く呼ばれたくないと
言った。儒教的倫理の国・韓国らしい言い草である。そしてヨジュンに、実母から聞いた事実を
もとに「倫理に背く父(家庭がありながら実母と交際)、無責任な母、薄情な伯父(サンウンを
捨てた)。できる事なら、私の体に流れる血を全部抜いてしまいたい!」と告げた。サンウンの
こういう考え方は、日本人には直感的に思い浮かばないのではないか? サンウンの話に
ヨジュンは「君は君だ」と力づけた。ヨジュンの言葉の意味を考えた。

生みの親が誰であろうと現在のサンウンに変わりはない、という事だろう。しかし問題は未来予測
なのである。「血(血統)」即ち「遺伝子」を問題にするのは、現在は顕在化していない事を問題に
するからである。人間性は現在の表層だけでは判断できないと考えられているからだ。しかし
最近勉強している「免疫学」では、癌等は、遺伝子ではなく、育成環境、生活習慣等による性格の
方が、大きな影響力を持つという。してみれば未来も育成環境、生活習慣等で予測可能?
そこで、サンウンの育成環境、生活習慣等であるが、少なくとも韓国的には素晴らしい様である。
私が見出してからのドラマの範囲では、サンウンの育ての父ギョンテは義父ソクジュによく仕える
平凡な娘婿に見えるが、素晴らしい男の様だ。特に儒教的倫理の国・韓国では。ヨジュンの祖母も
サンウンを「ギョンテの娘だから見込んだ」と言っていた。また実母の伯父がサンウンを捨てる
場所にギョンテの家を選んだのも、近隣におけるギョンテの評判を知ってのことだったらしい。

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サンウンを授かった一家は、ヘジョン(ギョンテの亡妻)が病弱で、それまで長らく子どもを
授からなかった。だがサンウンを授かって元気になり、家運も上昇し、妹ヒョウン(カン・ビョル)を
産んだという。ヘジョンはサンウンを本当に愛していた。

ヨジュンの両親や、祖母の見方は旧弊な方向に向いているようだ。
父テクス(チェ・サンフン)は、出生の秘密を婚約前に話してくれなかった親友ギョンテに
裏切られた思いが強い。母グムジャ(ヤン・ヒギョン)は、結婚は人柄だけではなく家柄や血筋が
大事という、日本にも良くあるタイプの意見である。祖母オンナン(パン・ヒョジョン)の意見が
最も影響力を持つが、彼女の意見も「サンウンは申し分ないけど結婚は家同士の縁だから、
親の気乗りしない結婚はダメ」という事だった。
まあこういう旧弊な意見は、私の「育成環境、生活習慣」説で粉砕されるだろう。如何なものか
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