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恋人づくり 22回の見所 [物語]

韓流ドラマ・恋人づくり22回 最大の見所は、サンウン(ユジン)とヨジュン(キ・テヨン)とが
喧嘩別れする下りである。しかし、その前に、関連する幾つかの挿話について触れておきたい。
最初は、ユニ(キム・ジョンナン)が、ヘソン(ビョン・カミン)に、よりを戻さない理由を
話す場面である。ユニは、ヘソンを信頼し、白を黒と言っても疑わなかった。しかし現在は、
ヘソンも人も信用出来なくなってしまった。その為に、昔には戻れないというのである。
「愛は盲目」というが、「愛」は、儒教的「信義」を越える力があるのだろう。しかし「愛」を
裏切る行為は、「信義」を裏切る以上に、相手を傷つけてしまう? 即ち「愛」は、
社会的な務めや約束事を果たす「信義」の概念以上の、より深い意味を持つものなのだ。

次の挿話は、ヘソンが、弟のセウォン(リュ・サンウク)に、サンウンへの思いに関して
後悔しない様に説得している場面である。ヘソンは「愛は無くてはならないもの」であり、
愛に気づいたら、愛の無い生活には耐えられないのだから、愛しているなら後悔しない様に
ハッキリと伝えて頑張れ!と弟を説得していた。しかしセウォンは父親の跡を継ぐようだ。
セウォンは、父親の「愛」に応えようとする。父親の愛は条件付きの愛である。父親の眼鏡に
叶ったものだけが受けられる愛である。ヘソンに向けられていた父親の愛に飢えていたセウォン。
父親の「愛」に応えられるかどうか?実際に会社に入社して父親に認められなければ駄目だ。
しかしセウォンは、サンウンへの与える「愛」よりも、受ける「愛」を選んだのではないか?

そしてヨジュンの元恋人・ソヒョン(ユン・ジュヒ)を巡るサンウンとヨジュンとの誤解だ。
ヨジュンは儒教的「信義」の人。サンウンへの燃える「愛」も、ソヒョンへの醒めた思いも、
決して儒教的「礼」を失することなく、完璧に行動しようとする男である。一方サンウンは、
ハングル文字も時に間違える帰国子女(韓国にこういう言い方があるか?)。儒教的「礼」を
守ると言ってもヨジュンのソヒョンに対する完璧な「礼」を深く理解できるレベルではない?
その上ソヒョンの陰謀で、ヨジュンがソヒョンに指輪を渡す所をサンウンに見られてしまった。

サンウンの「愛」は西洋的「愛」である。“人が恋人を求めるは、誠に恋人に求められる故”
だから、「半分の愛でも大丈夫」と思っていた。しかしソヒョンに指輪をはめるのを見て、
しかも、その事に関してヨジュンから何の釈明も無かった事で、自分の考えが間違っていたと
思い込んでしまったのだろう。そこに、「礼」を重んじ、男の体面をも重んじるヨジュンを
誤解してしまう原因がある。しかしサンウンの「愛」は与える愛であるからこそ、恨まずに
ソヒョンの為に退場を決心しシドニー大学に就職したのである。体面を重んじるヨジュンにも
勿論大きな問題はあったが、こういう硬骨漢は、現代では希少価値? 如何なものか
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