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映画「Railways2」 [大家族]

先日、久しぶりに劇場映画で“Railways2”を見てきた。私はめったに劇場映画を見ない。
高齢者割引で安く見られるが、戦後の貧しい時代の経験からか「勿体ない」精神、平たく言えば
「ドケチ」精神が働くのか、ドラマや映画は、テレビの録画で十分と思ってしまうからである。
それでもブログを書き始めてから見た劇場映画は、ブログで振り返ると、次のようになる。
1)2007-11-27~12-03 映画「Always 続・三丁目の夕日」
2)2008-03-08~13 映画「明日への遺言」 3)2008-05-11~12 映画「靖国」
4)2009-02-24~27 映画「おくりびと」  私の映画の好みは何だか訳が分からない?
私の目的は、その時点の問題意識に立脚し、過去への追憶と未来の展望を行う為なのである。

さて、映画「Railways2」だが、従って、“鉄ちゃん趣味”で見たわけではない。
私の鑑賞目的は、老後の夫婦の生き方に関する問題意識から、私の約10年後輩の物語をみて
自らを振り返ると共に、今後の我々夫婦の将来の展望を考えるためであった。

定年離婚という大問題は、現役時代に既に十分研究、或は話合いをしておかないといけない。
しかし一般の日本男性は、この映画の主人公:滝島徹(三浦友和)同様、懸命に働いて家族を
養うことで精一杯。定年離婚への準備など思いも及ばないという人が多いだろう。
徹は、自分の仕事という現実の中で戦う事に目を奪われて、夫婦の現実に目を背けていたのだ。
徹は、定年の慰安旅行で酔っ払った勢いで冗談交じりに、運転士仲間の親友:島村(岩松了)に
離婚の一件を相談した。その時、島村は、「悪かったら謝る。俺に原因がなかったか考える」と
やんわりと徹に忠告した。しかし佐和子(余貴美子)の家出・別居の意図を理解しようともせず
徹と佐和子は談判決裂。佐和子は徹に、自分の署名入りの離婚届を突きつけて出て行った。
それでも徹・佐和子夫婦の様に定年離婚が顕在化する方が、まだ良いかも知れない。何故なら
嫌でも、自分が見ていた現実とは違う現実を、直視しなければならないからだ。佐和子は、
徹という人間を知った上で自己の新しい生き方のために離婚を決意した。しかし、徹は、
佐和子という人間を知らないで自分勝手な定年後の生活を描いていた。佐和子が、がん検診で
疑われた事を徹に話さなかったのは、徹が、佐和子という人間を見ていなかったからでは?

私の娘の世代以降は、旦那が家事・育児にも協力的に見える。それでも義務感が強い。今日
Arioのトイレで若い父親が、楽しそうに赤ちゃんのおしめ交換をしていた。家事・育児に
心底協力的な男性をトイレで始めて見た。トイレでの父子には、普通、外と別の面がある。夫婦が
互いの現実、互いの人間を知る事は難しい。徹・佐和子夫婦の様に、現実の一部を見落とし
互いを決め付けるのが人間の常だ。過ち多き愚か者という反省が大切? 如何なものか
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