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民主党政策の考察 [閑話]

「コンクリートから人へ」という民主党政策を、私なりに吟味した結果を書留めておく。
科学技術の進歩・活用で地震や洪水等の災害防止に、土木・建築技術が大変有効だった。
食料の安定需給に、農業技術、交通機関、道路・輸送機器、倉庫なども造られてきた。
住宅も集合住宅から戸建住宅と、きめ細かく、品質向上も含め、焦土から立ち上がった。
再び物質的に豊かになり、第二次世界大戦の悪夢も昔話だ。阪神・淡路大震災の記憶も
薄らいでいた。そんな状況下で、機械中心の市場ニーズは減少傾向にあり、ソフト産業
(教育、育児、娯楽、心の豊かさ)への需要が増加している事は明らかであった。

民主党は、国家予算の重点投入を、土建等に代表される「機械中心」から、「人中心」へ
ということを象徴するキャッチコピーとして「コンクリートから人へ」を使用したと思う。
この考え方自体、即ち抽象的レベルでは間違っていないが、具体化レベルで明確に間違って
しまった。具体的政策内容は「子ども手当」、「高校授業料無償化」等、単なるバラマキ政策
であった。「子ども手当」、「高校授業料無償化」等、所得によっては、必要のない家庭等に
国家・公共の予算を投入するのは税金の無駄遣いである。バラマキ無駄遣い分の税金は、
民衆にばら撒かれ民衆の感覚を麻痺させ、民衆に快楽を促す作用をするのである。
大規模なバラマキは、税金の無駄遣い(快楽促進金)が広く民衆に散らばってしまう。

同じ政策目標にも拘らず、一般市民に直接金をばら撒くa.バラマキ政策と、行政機関が、
予算を使って実現するb.一般政策との違いは何か? それは不正に予算を使用した場合
a.は、不正を暴きにくい上に、不正使用という悪業を、一般市民全員が実行可能な事。
b.は、不正摘発可能で、不正使用という悪業(人間の尊厳を損なう行為)可能な人間は、
予算執行者に限定されており、悪業を犯す事による影響も限定される。上述のごとく
バラマキ政策は、政府が民衆を「快楽」でコントロールする狙いが隠されているのだ。

「1984」でジョージ・オーウェルは、“人間は苦痛を課される(抑圧される)ことを
好むようになってコントロールされる”、と予言し、警告した。(例:国歌・国旗問題)
「すばらしい新世界」(1932年刊)でオルダス・ハクスリーは、“人間は快楽を課される
ことでコントロールされる。そして人間が自らの尊厳を見失う”と予言し、警告した。
バラマキ政策は、政府によって予算不正使用というニンジン(快楽)をぶら下げられ、
民衆はツイツイ手を出して人間の尊厳を失ってしまう。手を出した民衆は次第に増殖し、
人間的尊厳を失った民衆は、政府、政党から広くコントロールされるのではないか?
暴力等の「抑圧」と共に、バラマキ等の「快楽」にもご用心!ご用心! 如何なものか
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