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法然展と親鸞展 [希望]

月曜日から所用で関西方面に出かけていた。ついでに、法然展と親鸞展に行ってきた。
法然展は、法然上人八百回忌・特別展覧会「法然 生涯と美術」・京都国立博物館。
親鸞展は、親鸞聖人七百五十回忌・親鸞展「生涯とゆかりの名宝」・京都市美術館。

法然は、1133年岡山美作の国に生まれ、13歳で比叡山に登り、15歳で出家受戒した。
43歳(1175)で、浄土宗を開く。凡夫にとって救われる唯一の仏道は、口称念仏である事を
 善導大師の「観経疏」によって確信した。
54歳(1186)に、天台宗の学僧・顕真法印の主催で「法然の念仏の教えは正しい仏教か?」を
 テーマとして総計300人に及ぶ大討論会が行われ、凡夫のために相応しい教えと認められた。
 これによって、顕真法印も、法然の浄土教に深く帰依したと伝えられている。
69歳(1201)、親鸞、比叡山の常行三昧堂を出て、法然の門に入る。
80歳(1212)、1月25日 入寂
法然に関する美術で最も印象に残ったのは、「法然上人絵伝」であった。

親鸞は、1173年に京都の南(現在の京都市伏見区)、公家・日野氏の家に生れた。
9歳(1181)、比叡山の慈円の僧坊で出家。29歳(1201)比叡山を下り、法然の門に入る。
52歳(1224)、「教行信証」の草稿本完成?
90歳(1262)、11月28日 入滅
親鸞展では、美術よりも経典の写経と注釈著作など努力の跡に関する膨大な資料が目立った。
また、“一流相承系図”や“親鸞上人門弟ら交名”と呼ばれる、法統を継ぐ系図も珍しかった。

合理的知識の伝承はマニュアルや教材などによって行う事が出来るが、
人間の感性に訴える智慧の伝承には、人間性が非常に大切なのであろうか?
曼荼羅やそれに類する絵は、ある種のイメージトレーニングに使われるのであるが
誰が誰の師匠であったのか?といった人脈を知識として系統立てる事が、何らかの
イメージトレーニングに役立ち、インスピレーションを発するのだろうか?

法然、親鸞という日本宗教界・最も有名な師弟の二つの展覧会を二日連続で観覧し
様々な直感が働き、積年の努力が報われ、疑問が解けた歓びで感謝の気持に溢れている。
「南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」 如何なものか
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