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「てっぱん」の面白さ [物語]

「暑さ寒さも彼岸まで」というが彼岸を過ぎてもなお冷え込む?例年通りなのだろうか?と
気象台の倉敷の気温データを今年と去年で比較してみた。その結果、あまり変わりなかった。
彼岸の中日を過ぎても最高気温が10℃を下回り最低気温も零下になる日もある。最高気温が
15℃を超える日があったりするから10℃を下回ると余計に寒く感じるのだろう。東北地方も
3/6は、最高気温で10℃を超える処も多かった。被災地は観測データが11日からない。だから
現在の状況は分らないが、彼岸過ぎでもまだ最高気温が5℃を下回っている?気温だけでなく
被災と重なり一層、寒さが身にしむことだろう。被災地の方々のご健康を祈るばかりである。

さて「てっぱん」物語を見ていて、従来の流れと異なるのではないか?と思った。
従来のNHKTV小説は、「ゲゲゲの女房」の女性の半生物語、あるいは若い女性の成長物語、
また、家族物語(いわゆるホームドラマ)である。例えば「だんだん」にも、双子の主人公
めぐみ:三倉茉奈・のぞみ:佳奈の恋愛物語もあったが、「てっぱん」とは次元が違う?

その違いは、主人公・あかり(瀧本美織)の物語られる時間の長さである。「てっぱん」は
回想ではあかりの誕生前から扱われているが、実際の物語はあかりの18歳~20歳の誕生日迄
の2年間である。「だんだん」は、実際の物語は主人公のめぐみ・のぞみの18歳の誕生日・
2000.8.16から2011まで約10年間である。勿論回想では主人公の誕生前から扱われている。
「ゲゲゲの女房」は、昭和10年頃から昭和60年頃まで、約50年間を描いたものだった。

従来のNHKTV小説に「てっぱん」同様の時間密度の濃いドラマがあったかどうか知らない。
しかし「てっぱん」の試みは、非常に今後の楽しみを残したのではないだろうか?
同時代進行ドラマの試みは、「渡る世間は・・・・」などでも実際に行われている。
だがこういう形は、マンネリに陥ってしまう。NHKTV小説の様に半年で完結するのが良い?

NHKTV小説の様な形での同時代ドラマは、その時期、その時期の社会性のあるテーマを
掘り下げられる所に面白さがあると思う。「てっぱん」でいうと、
1.田中荘の住人のようなどちらかというと「負け組み」を取上げ、そういう人々の日常や
  新しい人生を切り開いていく様子、初音(富司純子)の生き方。
2.田中千春(木南晴夏)や、のぞみ(京野ことみ)といった「未婚の母」の生き様
3.あかり・のぞみのプロポーズ後の過程を、最後の盛り上げとして詳細に描いたこと
などが、今日的子育て、子持ち独身女性、現代的恋愛といった社会性を感じさせた。
同じ俳優で「てっぱん」の続編を期待したいくらいだ。如何なものか。
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月夜のうずのしゅげ

おっしゃるとうり「てっぱん」はその後の物語も見てみたいですね。
2組の親子とか、絵描きさんとか、祖母、あかりの結婚やほんとうの父との関係とかを追って、いくらでも物語ができそうですね。
by 月夜のうずのしゅげ (2011-03-28 08:27) 

moto

数年後、「てっぱん」の再登場という事になれば、NHKTV小説初の試みになり、面白いと思いますがね。でもNHKには、そんな勇気は無い?
いずれにしても、時間密度の濃い同時代進行型のドラマを、また期待したいと思っています。
by moto (2011-03-28 11:47) 

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