SSブログ

天災から人災へ [原発事故]

「犠牲者数は万単位に」の報道は、13日17:22_TBS Newsに続き、今朝はTVでも流された。
これが流言蜚語であれば!と天を仰ぐ気持ちである。
阪神・淡路大震災の被災地区は、私の親戚が多く住んでいたし自分の生れた土地でもあった。
従って災害のニュースは、夜などに食い入るように見ていたので、今回のニュース報道等と
比較すると、残念ながら犠牲者数報道の見通しを、全面否定する根拠を持たない。

大切な事は、今後、なるべく犠牲者を最小限に食い止め、弱られた方々を支援し一日も早く
快癒されるように心配りする事である。今後の我々の取組み方1つで天災から人災を引起す。
阪神・淡路大震災では、強い災害ショックによる心の傷を癒す「心のケア」についても
誤解や偏見などの過ちを犯しながら経験を積んできた。精神科医・中井久夫の立派な報告も
ある。震災後の「心身の変調」と見做される多くの徴候は「自力で精神を正常化する事態」
と見ることも可能だと言う。しかしその正常化がうまく働かないで、1年、2年と持越すと
PTSD(心的外傷後ストレス症候群)という事になる。PTSDを防ぐことも人災防止の1つ。

もう一つ、大きな問題がある。原発事故である。2011/3/14 13:16 日経web刊で
福島第1原子力発電所3号機で14日午前11時1分原子炉建屋が煙を上げて水素爆発が起き、
負傷者が出た。1号機の爆発に続き、未曽有の事態に発展した。
3月13日 20時44分のNHKニュースでは、福島第一原発の3号機も1号機と同じように3号機の
原子炉建屋でも水素爆発が起きる可能性を予想していた。まさに予想通りになっている。
福島第一原子力発電所と福島第二原子力発電所では、冷却機能の回復を目指す作業が
進められているが、安全を確保する目途は立っていないという。
福島第二原発の1号機と2号機、4号機でもやはり津波により十分な冷却機能が確保できなく
なっている。地震の発生から3日、原子炉を完全に止めて安全を確保する目途は立っていない。
東京電力は復旧作業を急いでいるというが、もし目途が立たなければどうなるのか?

今の状況は全ての国力を傾けているといえるのか?東電任せ、専門家任せになっていないか?
原発の専門家等、本当にいるのか?原発は、科学技術の粋を織り成して創られている。技術は
広範であり、たくさんの専門家の知識・知恵を集積して対策せねばならない。まさに国力を傾け
全ての科学技術専門家の力を結集しなければならない。東電からの情報をただ流すだけではなく
民主党政府、菅首相が先頭に立って指揮しなければ、それを行うことはできないのでは?
政府、首相の責任を自覚せず、他人事で済ました結果、チェルノブイリ原発の事故まで進み
またさらに、それ以上の事故に進展したら、それは人災ではないか?如何なものか
nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 2

【みなと】

こんにちは。
先日はお見舞いのコメントをありがとうございました。
こちらは何とかやっております。

でも,震源に近い方々や,福島原発の状況を見るにつれ,
手放しでは喜べない状況です。
皆様のご無事をお祈りするばかりです。
by 【みなと】 (2011-03-15 12:42) 

moto

【みなと】さん
お便りありがとうございました。
手放しでは喜べないご心中、お察しします。
どうぞお元気で!
by moto (2011-03-15 17:09) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。