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NHKドラマ10・四十九日のレシピ③ [物語]

昨夜、NHKドラマ10・四十九日のレシピ③を見ていて、このドラマの趣旨を考えた。
初回から見ていたにも拘らず、どうも趣旨が良くわからなかった。3回目でやっと何かが
見えてきた様な気がした? 一応、今までのアラスジを整理した上で、考察したい。

熱田良平(伊藤四郎)の妻は、小学生の娘・百合子(通称ユリッペ)を残して死ぬ。
それを見かねた姉・奥津珠子(水谷八重子)が、後妻に乙美(通称オッカ:風吹ジュン)を
良平に紹介する。見合いのデートで、百合子は亡き母を忘れられず、乙美の精魂込めて作った
弁当を、地面に叩き落してしまう。乙美は子どもが出来ないので、百合子の母親になれる事を
心から願っており、良平もその気持を汲んで、乙美を後妻にした。

しかし乙美の奮闘もむなしく、良平からもユリッペからも感謝されることもなく亡くなる。
ドラマは、乙美が亡くなったところから始まる。妻をなくし、失意に沈む良平の家に、井本
(徳永えり)と名乗る女が訪ねてきた。井本は、四十九日まで家事等を手伝う様に生前乙美に
頼まれたという。「四十九日のレシピ」は法要までのレシピなのか?法要のレシピなのか?
そんな時に、娘・ユリッペ(和久井映見)は、夫・浩之(宅間孝行)との離婚を決意して
実家に戻ってきた。良平、ユリッペ、井本に、井本が連れてきたブラジル青年(渡部豪太)の
四人が四十九日法要までに、オッカの年表を作ろうと言い出す。その為に夫の家に置いてきた
オッカの絵手紙をとって来ると言い出したユリッペは、夫・浩之と再度、話し合う事にした。

浩之の浮気相手は既に10歳位の男の子連れ亜由美(野波麻帆)で身ごもっている。浩之の子と
主張しているが、他にも男がいて、男が来ている時には、男の子を屋外に追いやるという
典型的悪女である。井本も同じような境遇に育ったらしい。亜由美の男の子がまともな人間に
育つか?心配していた。井本は、オッカによって苦界からすくわれたと言うことの様である。
ユリッペと浩之の夫婦が破綻した遠因は、やはりユリッペの不妊であった。

この物語は、子どもの産めない女性(オッカやユリッペ)を中心とした話であるが、必ずしも
それがテーマではない様に思う。やはり人間同士のコミュニケーション問題に尽きるのでは?
コミュニケーションは、発信者の存在感がものをいう。良平が、配偶者に一度も感謝の言葉を
かけなかった!と悔やんでいたがそういう社交辞令的な問題ではない?オッカが、死後にまで
夫と義理の娘に思いを伝えるという、凄いオッカの存在感こそ、このドラマのテーマでは?
「死せるオッカ、生けるユリッペと良平を働かせる?」 最終回が楽しみ!如何なものか
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