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「てっぱん」22週・モヤモヤ [物語]

「てっぱん」も残すところ4週で年度末には終了する。どんな結末を迎えるのか?
人間が生きることは理屈では割り切れない。だからこのドラマをドラマとして見てはいけない?
いわばご近所の物語として見るべきなのだろう。話の展開は理屈に合わず欠点だらけであるが、
突如起こった人生を左右するような大震災が、理屈に合わないと否定しても何の意味もない。
様々な情報に対して、否定的に反応するから、不平・不満、不安・不機嫌が発生する?

あかり(瀧本美織)の母・真知子(安田成美)が心労で倒れた。真知子が磐石の構えで築いた
村上家が、あかりの実父の出現で揺れ動いた。その動揺が、受皿である真知子に集中した。
特に鉄平が第三者的立場で、あかりと実父との将来について、性急に迫ったのが応えた?
真知子は、様々な情報を肯定的に受け止め、全てをプラスに転換したいと願うあまり、気持が
先行してしまって、体に出てしまった?何が起こっても磐石だと思っていたにも拘らず。

あかりの実父の出現は、村上家の面々にとって、予想以上の精神的ストレスを来たした?
阪神大震災の時に、PTSD(心的外傷後ストレス症候群)が話題になった。勿論、ドラマでの
心的ストレスをPTSDと同列に論じられないが、心的ストレスは、そう簡単には癒されない。
あかりが実父と会った後にも引きずっているモヤモヤは、そう簡単に晴れるものではない?

あかりは、自分の思いを語る。語る事によって、少しずつ少しずつモヤモヤは晴れてゆく。
最初は、お好み焼き屋で、下宿人、冬美(ともさかりえ)、岩崎潤(柏原収史)等々に告白。
「会えたんです。本当のお父さん、もう一人のお父さんに会えたんです。・・・以下略・・・・」
そして、親友・篠宮加奈(朝倉あき)を呼び出して、「千春さんの好きじゃった人わかったんよ。
橘さんじゃった。またまたビックリじゃろ。うれしかった。父が誰なんか やっとわかったからね。
父ちゃんらは良かったんじゃろか?・・・以下省略・・・・」。そして、鉄平の電話で真知子の病気を
知り尾道に帰ったときも、欽兄(遠藤要)、鉄兄(森田直幸)や、篠宮久太(柳沢慎吾)、
隆円(尾美としのり)らとも語り合った。
そして真知子退院の夜、食事の席で、あかりは「いつかまた、橘に会いたい」と、家族に
宣言した。さらに、大阪に戻ったあかりは、初音(富司純子)に告げた。
「いまはっきり言えることは、‘村上あかり’はええ名前じゃということ。そう思ったら
尾道の海も山も坂道も、大阪もこの家も、見慣れているのに、初めて見る様に見えたんよ」と。
あかりは、今までの自分から、新しく生まれ変わったのである。これを新しい居場所を見つけた
というのは当たらない。問題は居場所ではない。本人の中味次第なのだ。 如何なものか
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