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「ゲゲゲの女房」・最終週に思う [物語]

「ゲゲゲの女房」物語の魅力は何だろうか?
それは、欧米からのパクリではない、“日本のこころ”を大切にした生き方ではなかろうか?
日本は、明治維新以来、西欧列強に追いつき追い越せと、欧化政策と富国強兵を進めた。
そして、第二次世界大戦に負けたにもかかわらず、「終戦」と称して、反省を怠った。
戦後は、親米政策、経済成長政策で、高度成長をして、1980年代には、ジャパン・アズ・N01.
とおだてられたが、今や、中国の恫喝に対して、卑屈にも、官僚の言うままである。

こうして見て来ると、日本は世界の超大国とおだてられているが、本当に中身はあるのか?
「和魂洋才」は良いが、空疎な張子の虎の洋才で体裁を保っているが、中身は空っぽで、
未だに、日本という国は、吹けば飛ぶような仮設建築ではないのだろうか?

そんなときに、「ゲゲゲの女房」物語が始まって、“日本のこころ”の大切さを、随所に
気付かせてくれた。布美枝(松下奈緒)の生き方は、古風な“耐える女”の典型として
受け止められたかもしれないが、私は、現代にも通じるさまざまな大切なことを教わった。
1つ。人のいうことを深く受け止める。茂(向井理)の“見えないものを信じるこころ”を
しっかりと受け止めることが出来るのは、茂に対する自然な信頼感であろう。
2つ。常日頃、感謝のこころを見失わない。“感謝の心”は、つまるところ自己責任?
人のセイにせず、欲張りをせず、与えられた状況の中で、あまり不満を感じない事だろう。

茂の頑張りで、茂・布美枝夫婦は、国家から勲章を授かるほどの大成功者になった。
だから、布美枝のやってきたことが報われたが、敗残者夫婦になっていたら、信頼関係も
感謝のこころも、失われてしまうのではないか?そう考える人も多いかもしれない。
それが、欧米の真髄抜きの欧米的な合理主義に慣れきった日本人の考え方であろう。

昨年、衆議院のバラマキ選挙で、民主党が大勝したのは、庶民が自然な信頼関係と、そして
感謝のこころを見失った結果に起こったことではなかろうか?最近の状況を観察していると
強欲な既得権者ばかりでなく、一般庶民までが臆面もなく、少しでも分け前にあずかろうと
鵜の目、鷹の目である。従来、日本人の大半の人は、成功者でなくとも、金持ちでなくとも
地域社会で相互の信頼関係があり、感謝の心があった。国内産業の国外流出を嘆く人は多い。
果たして、現代日本人のこころが何処かに流出していることを嘆く人は?如何なものか。
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【みなと】

ゲゲゲの女房,朝ドラに夢中になったのは久しぶりです。その理由は,かつて日本人(特に女性)が持っていたよい面を再認識できたからかもしれません。現代にも通じる価値観,大切にしたいと思います。
by 【みなと】 (2010-09-25 18:01) 

moto

【みなと】さん
貴重なご意見、有難うございました。
「ゲゲゲの女房」の著者、武良布枝さんは、まだ存命中の78歳。
日本には、まだまだたくさんの素晴らしい日本人女性が居ることと思います。
そういった皆さんが、皆に良い影響を与えてくれることを願っています。
by moto (2010-09-26 10:20) 

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