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Dr.コトー診療所(録画) [物語]

録画していた「Dr.コトー診療所」第6話 “愛するわが子へ”、第7話 “巣立ち”を見た。
先週見て面白かったから録画しておいた。島の生活は不便だろうが人間味に溢れている。
少なくとも「ドラマ」では。我々は、そういうドラマを、懐かしくも愛おしい物語として、
二度と帰る事の出来ない過去への哀愁を感じながら観て涙し、癒されて満足する。
しかし、果たしてそれだけでいいのだろうか?心に響いた何がしかのことをバネとして、
現代社会に働きかけること、自らの生き様を問い直すなどの必要はないのだろうか?

第6話と第7話は、親子(母と子、父と子)の絆、そして別れ、を描いている。
飲み屋をやっている茉莉子(大塚寧々)と別れた息子の竜一(神木隆之介)の母と息子、
漁労長・安藤重雄(泉谷しげる)と一人娘のリカ(伊藤歩)の父と娘、漁師の原 剛利(時任三郎)
と息子の剛洋(富岡涼)の父と息子などの物語だ。
茉莉子は、安藤重雄や原 剛利など島の男のマドンナ的存在だが、突然、訳ありの息子・竜一
(神木隆之介)が島を訪ねてきた。動揺した茉莉子は心ない仕打ちを息子に知られてしまう。
この母子の物語に、重雄とリカ、剛利と剛洋の物語が、横糸として絡んでくる。

母が冷たい人だと勘違いした竜一は姿を消す。産婆をしている内つる子(千石規子)は茉莉子に
「息子がいなくなったのはお前の責任だ。母親に愛情を注がれた子はあんな悲しそうな顔は
しない。」と手厳しく批判をする。竜一は道に迷って崖から落ちて重症を負う。
助けに行ったコトー(吉岡秀隆)も怪我をする。竜一の緊急手術の最中、自分を責める茉莉子に
星野正一(小林薫)は、「母親の言葉1つ、笑顔だけで子どもは救われる事がある。」と自分に
こだわりすぎないように優しく言っていた。コミュニケーションは難しい。簡単な動作や言葉だけで
ピタリと通じることもあるし、百万言ついやしても通じないこともある。ただ1つだけ言える事は、
自分の殻に閉じこもっていては、どんな話も通じない。昔は、大家族だったし、近所には、
内つる子のようなうるさい人がいて、本当に大切な事を、大切な時に教えてくれたものである。
核家族さえ崩壊する現代日本は、殻に閉篭る人々がますます増えたが、これで良いのか?

重雄と一人娘・リカの話は、生命の尊さの物語だ。身重のリカが歓迎されない身を憂いている時、
コトーがリカのお腹の子を“つる子がとりあげる3021人目の記念の赤ン坊”と表現した。リカは
中途半端な数字で不服げだった。コトーは「赤ン坊は一人一人が大切だ」と言い聞かせていた。
竜一が元気になって東京に帰る時の、剛洋の言葉が身に沁みた。「竜くんはいいな!お母さんが
生きているんだから!離れていてもお母さんが生きているんだから!」 如何なものか。
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