SSブログ

「ゲゲゲの女房」22週 [物語]

今週のゲゲゲも“妖怪いそがし”に取り付かれた延長線上の話である。ゲゲゲの第20週で
娘問題では一応解決したかに見えた“妖怪いそがし”は、いよいよ本丸・布美枝(松下奈緒)
まで巻き込んでしまう。その話に、茂(向井理)のダウン、布美枝の弟・貴司(星野源)の
不慮の事故、そして「こみち書房」の美智子(松坂慶子)の来訪の話が横糸として絡む。

布美枝は、具体的な情報を把握できない状況の中で、茂の健康や仕事の問題を心配していた。
しかし茂は、仕事と家庭を分けて、家族には心配をかけまいと、頑張っていた。
そんな夫婦の亀裂から止むに止まれず“おかあちゃんの家出”は、起こってしまう。
この家出のシーンで布美枝はかつて「こみち書房」の美智子(松坂慶子)が家出した時と
同じ場所に自分も来ている事に気付く。これは、美智子・政志(光石研)夫婦がその後に
運が開けたのと同様の明るい未来を暗示しているのである。布美枝は、ふっと我に返り
可愛い藍子(菊池和澄)と喜子(松本春姫)という娘たちのもとに戻った。

その後、茂がダウン。ダウン後に、「オレは貧乏よけ大作戦を展開していたが、張り切り
すぎて部下を置き去りにしていた。」と布美枝に述懐した。布美枝は置き去りにされかけて
いたのである。“おかあちゃんの家出”は当然だったのだ。
こういう大切なところでは本音をぶつけなくては!妥協しては本当の夫婦にはなれない?
大切な場面では全力で生きなければならない、という点では、アシスタントの菅井(柄本佑)
も、茂がダウンした時に、全軍(アシスタント達)を鼓舞して締切の危機を切り抜けた。
いざという時に力を出すことは大切なことである。

娘達と約束していた“鬼太郎の棲家”を自作して送ってきた貴司がある日突然、亡くなる。
絆の強い分かりあえる人との突然の別れほど人生にとっての苦痛はない。そんな時にふと、
様々な人生における不平不満が相対化され、浄化されていくのである。
夫・茂のダウン、弟・貴司の死という試練を経て、「こみち書房」の美智子との再会の夜
美しい星空の下で、布美枝と美智子の二人はしみじみと語り合うのだった。
「亡くなっても居なくなるのではない。」、「見えないものに守られて活かされている。」
愛する人との突然の別れなど、人生は合理的には割り切れない。そういう問題を浄化する
ために、心が癒されるために、「見えないもの」を信じるのは良い事である。
戦争や争いのために夢々「見えないもの」を信じないで貰いたいものである。如何なものか。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。