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「ゲゲゲの女房」14週 [物語]

今週はドラマの折返し点を過ぎた時点で、視聴者としては後半のペースを掴みたいところ。
どうも中盤に差し掛かって中だるみ気味?何処にでもある貧乏子育てドラマになったような?
今週のテーマ「旅立ちの青い空」は、「こみち書房」一家の一件落着の話だった。
布美枝(松下奈緒)は結婚以来さまざまなことで「こみち書房」の女主人美智子(松坂慶子)に
一方ならぬお世話になっている。そしてまた、そういうお付き合いの中で、「こみち書房」の
内情もつぶさに分かってくる。貸本マンガの斜陽化、モンスターペアレントの走りによる営業妨害、
地主の地代の値上げで「こみち書房」は完全な閉塞状態。布美枝(松下奈緒)は、いわば東京の
母親のような存在である美智子(松坂慶子)を何とか助けたいと、東京オリンピックに因んだ販促
の案を考え出した。困った恩人を助けたいと自らの頭と手先で一計を案じた所が素晴らしい。

しかしそれで人気を盛り返したために、モンスターペアレント達がまた営業妨害にやってきてしまう。
夫の政志(光石研)も、その騒動の中で、乱闘騒ぎに巻き込まれていく。この直後に、
政志(光石研)の母・キヨ(佐々木すみ江)が、嫁の美智子(松坂慶子)に日頃、我慢していた
胸の内を吐き出す。この場面が、私は今週のハイライトだと思う。

戦争による心の傷、そして出征中に“みちこ”という娘を亡くした政志(光石研)に、自分も
娘を亡くした辛い思いを抑えながら、夫に気を使い続ける美智子(松坂慶子)。この夫婦が
立ち直るためには、本音でぶつかり合うしかない。母・キヨ(佐々木すみ江)はいくら息子に
本音をぶつけても聴いてはもらえない悔しさを超えて、嫁に、ついに頼み込んだのである。
母親として息子を守り、立ち直らせたかったに違いない。しかし、嫁が居て、嫁が甘やかせる
限り、息子は本気で自分の言うことを聴いてくれない。悔しいが、それに耐えて言い出した。

政志(光石研)の「貸本屋なんか止めちまえ」というセリフに美智子(松坂慶子)が離婚覚悟で
言い出したセリフ、「私にも自分の人生にも背中向けたままじゃない。私を許さずいつだって
私を背中で責めている。そんな人とどうやって暮らせばよかったのよぉ~!なんとか言って」
は泣かせる。貸本屋をやって、子ども達や町の人々との交流があったから耐えられたのだ。
ともあれこれを契機に政志(光石研)が立ち直り、東京オリンピック開会式の日、「こみち書房」
一家は青空の旅立ちをした。19年間という長い戦後を耐えての立ち直りだった。“天の時、
地の利、人の和”が整って始めて、問題は解決に向かうということだろうか?それにしても常に
布美枝(松下奈緒)が、他家の修羅場に居合わせる?黒幕ということか?如何なものか。
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