SSブログ

「ゲゲゲの女房」12週② [物語]

テーマ「連合艦隊再建」の今週は、原稿料を貰った茂(向井理)が戦艦長門のプラモデルを
買って帰った所から始まったが、「悪魔くん」の中止以後経済状況はますます逼迫していた。
風邪を引いた布美枝(松下奈緒)が使う鼻紙も買えない体たらくで、茂(向井理)は一時
漫画家廃業を考えたりした。最初文句を言っていた布美枝(松下奈緒)も、段々、二人仲良く
プラモデル作りを楽しむようになり、今日は家族で耐えて漫画家業を支えていく決心をする。

今週は東京オリンピック前年(昭和38年:1963)という設定になっていた。武良布枝原作の
「ゲゲゲの女房」では、長女誕生が、昭和37年(1962)クリスマス・イブだから当然か。世の中は
所得倍増計画で庶民生活も向上し、東京オリンピックで浮かれているというのに、水木夫婦は
昭和36年(1961)正月に結婚後、全く甘い新婚生活等ないまま赤貧洗うが如き生活が続く。
水木しげるが一生に一度だけ漫画家廃業を考えたのも1963年頃、長女のミルクを買えない程
の苦境に立ったときだという。今日の話では、廃業は鼻紙を買えないからとなっていたが。

昨日のNHK番組「朝イチ」に“プレミアムトーク 向井 理”というコーナーがあって、彼の
魅力的な側面を見せてくれた。その中で、向井 理が、「見合い結婚」について聴かれた時
“二人(水木しげる夫妻)が、日々、愛を育んでいくことを実感して、お見合いもありかな
と思いました。”と答えたのを聴いた。感心した。現代は何かというと相手に不平不満で即
離婚というのが多い。何処に耳目がついているのか?何処に心があるのか?と疑いたくなる。
宇宙飛行士・山崎直子夫妻の話を聴いて感心したことがある。女房の方が「自分も至らない
かも知れない」と譲歩したという。離婚で失うものが少ない方が折れる事は大変なことだ。

人生は毎日の経験の積み重ねである。向井理は28歳、松下奈緒は25歳、二人ともお若いのに
実にしっかりしている(松下奈緒の素晴らしさは“「ゲゲゲの女房」奮戦記” (文芸春秋
・2010年5月号)を読んで感心した)。こういう二人を“スカシてる”等という風潮が以前は
有ったが、最近はどうなのだろう?真ともなことがバカにされず尊敬される世になることが
大切である。ゲゲゲの夫婦は金持になったから尊敬されるのではなく、貧乏でも真っ当な
生き方をして、毎日の経験から素晴らしい智慧を授かったから尊敬されるのだ。

今日の最後で藍子が立って歩くシーンは、家族が成長し支えあう明るい将来を予感させた。
東京オリンピックの年こそ、水木家の開運の年?あと少しで貧乏脱出? 如何なものか。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。