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トヨタ騒動からの発想 [歴史]

トヨタ自動車のリコール問題は、社長の豊田章男が日本時間2/24の深夜に米議会の下院監視・政府改革委員会で行われた公聴会で証言するという大騒動になった。
公聴会での豊田章男社長の証言と質疑応答内容(以下のURL)は立派なものだったと思う。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100225/biz1002250727004-n1.htm
自動車騒動では、1973(昭和48)、1979(昭和54)の1次、2次のオイルショックによって米国の自動車産業が打撃を受け日米自動車摩擦を生んだことが脳裏をよぎる。今回もリーマンショックで米国自動車産業は大変な状況になっていることだろう。今回のトヨタ騒動が、品質問題だけではなく、そのような背景と無縁ではないと考えるのが妥当ではなかろうか?

日本自動車産業の今日の隆盛も、元はといえば米国自動車産業のオープンな技術供与があったお陰である。お互い元気なときには切磋琢磨して逞しく成長するべきだが、仲間が病気になったときまで、健康時と同じように自由に競うのは、決してフェアではないだろう?
国家間の競争も、激変する市場に体質が合わなくなった産業については規制を正当化するのではなく、自由競争の中にも思いやりルールがあって良いのではないか?米国が主張している自由主義貿易の歪ということもある?

昔は黙想からのインスピレーションこそ、混乱した世の中を正していくアイデアを得るものだった。
しかし、現代のように人間の知恵が充満した多様な創造の海の嵐は、1つの小さな波が、段々と大きな波を呼び、果ては大津波になるように、哲学的知恵では何の効き目もない。
ワーキング・ウイズダム(実践的知恵)は、ギリシャ哲学の昔から、その価値を哲学的思索からの知恵の下位に位置づけられていたという(Working Wisdom;R.Aubrey&P.M.Cohen,1995)。
しかしトヨタ経営方式をはじめ日本人の実践的知恵は、企業の利益追求というような狭い領域に閉じ込めて置く代物ではない?混乱した社会を正していく知恵となりうる?

ワーキング・ウイズダム(実践的知恵)による文殊の知恵を哲学的知恵の上位に位置づけるという卓越した思考をベースに、社会を改革し世界を救う考え方として、世界に示すべきではないか?
かつて欧米から教わった恩義に報いて。
トヨタは今回、リコールで苦労するだろうが、益々世界に受け入れられるワーキング・ウイズダム(実践的知恵)に磨きをかけて、世界救済思想の先駆けとなれ! 如何なものか。
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