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藤田まことを偲ぶ [物語]

今日も昨日に引続き快晴だったが、昨日と反対に、今日は散歩途中から雲が多くなった。
気温は16℃まで上がるとの予想のために薄着で散歩したが、スロージョギングで汗をかき、それで
冷えたのか、結構風が冷たく感じられ鼻汁が出た。気候の変わり目はなかなか複雑である。
俳優・藤田まことがこの世を去って既に5日を経過したが、今日は彼の事を書いておきたい。
2/19の新聞紙上の経歴を見て、「てなもんや三度傘」1962(昭和37)以降しか出ていないので
何か違和感があった。私にとって藤田まことは、もっと古くから知っていた役者だとの記憶が
あるからだ。彼のデビュ作は1957(昭和32)‐1960(昭和35)まで放送の毎週日曜・時代劇
コメディ「びっくり捕物帖」だったと思う。彼の長い顔(馬面)を茶化したテレビ番組で彼は、
「ヒヒィ~ン!」といなないてみせたものだ。その事を面白がると共に、興味深く思ったのは、
端正な顔をした若い男の人が、見栄を捨てて芝居を楽しんでいる姿だった。
1950年代後半(昭和30年代前半)は、彼程の器量なら二枚目で役者になれるし、また人に
笑われる喜劇役者にならないのが常識の時代だった。それはさておき、彼の馬面コントと
「ヒヒィ~ン!」の印象が今蘇って、彼の役者としての生き様に深い感動を覚えるのである。

もう約2年前になるが、2008.03.08~03.13まで、映画「明日への遺言」の感想を書いた
6回のブログ「明日を紡ぐ物語」を書きとめたエネルギーもその延長線だったといまは分かる。
藤田まことは、日本・西欧両方の「空気の支配」に屈しなかった岡田中将の生き様を、自らも
心の深い所で思っていたのではなかろうか?1933(昭和8)生れの彼は、敗戦の焦土から
強く生きるために喜劇役者をこころざした。何か心には深い影があったのではないか?

昨夜、藤田まこと追悼番組「はぐれどり刑事純情派・最終回スペシャル」を観た。
藤田まこと扮するベテラン刑事・安浦(通称やッさん)は、‘はぐれどり’の異名のとおり
いつも上司である川辺課長(島田順司)の指示に従わず、そのためいつも課長は胃が痛む。
しかし今回の話は、川辺課長、署長(梅宮)、安浦の絶妙のコンビが描かれていた。同じ
官僚でも、敵役・本庁のエリート(林泰文)とは違う。現民主党の官僚支配政策は、正に
このドラマの敵役官僚のように全く実情を勘案しない、全体主義・共産主義的政治姿勢だ。
本来、官僚制で糺すべきは、この敵役のような実情を知らず、組織の歯車となって命令に
従う官僚達であり、鳩山や小沢の秘書の様な上司の言いなりになる人間のはずだ。
現民主党の官僚支配政策と戦う政治家や官僚が出てこなければ、安浦刑事に笑われる?
「時代が変わっても変わらぬものをキッチリと主張する」生き様こそ大切?如何なものか。
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和久

びっくり捕物帖、憶えてます。
妹役だったか姉さん役が、確か森光子さんではなかったかな?
by 和久 (2010-02-22 21:01) 

moto

和久さん
森光子さんが出演していたのは薄っすら覚えていましたが
関係までは、はっきりしません。妹?(実際の年は上だが)
めっぽう腕が立って、藤田まことは弱かったと記憶しています。
ほんに懐かしい「三丁目の夕日」の時代でした。
by moto (2010-02-22 21:18) 

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