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首相ぶら下がり取材 [社会]

今日の“asahi.comニュース”を覗いたら、「首相ぶら下がり取材」を取り上げていた。
同取材は小泉元首相が始め、その後の首相にも引き継がれた日本独特の取材方式だそうだ。
それまでの首相への直接取材は、移動中の首相に記者の代表1人が一緒に歩きながら
質問する形が一般的だったという。記者は記憶に基づいて首相の発言内容を再現し、
他社の記者にも知らせたという。今、考えてみると会見メモなるものの実態が危ぶまれる。
余計な混乱を招きかねないし、本来、中立であるべきマスコミの立場も危ぶまれる。

こうしてみると、小泉元首相の政治改革のスケールが偲ばれるのである。
然るに、この「首相ぶら下がり取材」記事の中で、元政府高官の弁として、
「ぶら下がりを使いこなせたのは、言いたいことを言った小泉さんだけだ。
ぶら下がりは首相には酷だ」と書いている。
これではまるで、使いこなせなかった安倍、福田、麻生歴代首相ではなく、
使いこなした小泉元首相が悪者であるかのような書き方である。
なにやら胡散臭い。この元政府高官も国民目線ではなく官僚中心主義?

この記事の趣旨は、民主党内部の、「ぶら下がり取材の廃止意見」をお知らせする事のようだ。
民主党も手回し良く、鳩山代表が首相になった場合という、獲らぬ狸の皮算用をしている。
鳩山代表は、既に非核三原則法制化などをめぐり、発言にブレが出ており、
複雑な内部事情をもつ民主党としては、政権獲得後の政権運営に与える悪影響を案じ、
鳩山代表による「首相ぶら下がり取材」の廃止を画策中?

こういった問題1つ取り上げても、民主党の自己中体質が明らかだろう。
「首相ぶら下がり取材」は、政党の自己都合で勝手に止める様な問題ではない。
政府の代表として首相が、国民目線で現在進行中の政治状況を解説する場であって、
小泉元首相の創造性によって一旦出来てしまった国民のための政治慣行を、軽々しく
廃止すべきではないし、増してや政党の口出しすべき問題ではなかろう。
「三権分立の大原則も糞もなく一緒クタで、皆で政権とれば怖くない」という、
日本的体質を丸出しに、理性も論理もなく政権を獲りたがる政党で本当に大丈夫か?
如何なものか。     
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