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小沢と西川・2 [社会]

今日の新聞に、“首相 なし崩し容認 検証 西川氏続投”という7段抜きの記事があった。
世論におもねる論調は気に入らないが「暗躍した続投派」という副題にどんな暗躍があったのか
気になって読んでみた。暗躍した続投派人物の名前はわずか二名、竹中平蔵・元総務相と
菅義偉自民党選挙対策副委員長だけだった。
一方、西川続投は郵政民営化の継続とみる、反対派の郵政族議員は、山口俊一首相補佐官や
川崎二郎・元厚生労働相ら十数人が「喧嘩両成敗」と称して西川更迭を迫ったという。

この記事を読むと西川氏更迭の理由は非常に曖昧なことが分った。佐藤総務相は西川氏が辞任
せざるを得ないような日本郵政の法令違反を徹底調査したが何も見当たらなかったという。
小沢前民主党代表と比較すると分り易い。小沢氏には政治資金規正法違反に関する重大な嫌疑
がかかっている。一方、西川氏にはそういった嫌疑はいささかもないということである。
小沢氏と民主党は検察当局の陰謀説を主張する。しかし検察は現実に裁判に持ち込み、
証言まで得ている。法律違反容疑がある事は明々白々な事実である。

それに引き換え西川氏には、嫌疑の“けの字”も見当たらない。「かんぽの宿」や「東京駅前の
文化遺産」等、西川社長には直接関係ない重箱の隅をほじくるような事をして、大臣の座まで
掛けて煽った問題は全く根拠のないものだった。西川氏も小沢氏同様にはめられたのである。
しかし西川氏は一度も前総務相が不当である等とは言わなかった?
大臣にすら文句を言わず、身の潔白を信じて耐え忍んだ西川氏は本当に立派だと思う。

だが、小沢氏と民主党は今なお検察当局の陰謀説を主張している。
こうやって小沢氏と西川氏の二人を比較対照していると、実に面白い事が分ってくる。
1つは、“弱い犬は吠える” 弱みのある人間ほど、弱みを隠そうとして吠えまくるのである。
2つ目は、民主政治における最大の欠陥“衆愚政治”の怖さである。衆愚政治とは、民衆が愚かだというのではない。真面目な民衆を煽って騙し、間違った意思決定で行われる扇動政治の事である。扇動政治の怖さは、表の扇動家だけでなく民衆の中に“さくら”として混じり、民衆に勘違いさせる裏の扇動者の目に見えない存在である。善良な民衆はそれに騙される。
人の意見を無批判に受け入れるのは危険である。それぞれの人が状況を考えて判断する様に
心掛ければ、扇動家もそうそう成果を得られないだろう。如何なものか。

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