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歴史?伝統? [散歩]

今日もまた強風で午前中は結構涼しくジッとしていると靴下を履いているのに足先が冷える。
年は取りたくないものである。今朝も早朝ゴルフ練習をこなし、明日の本番は死角なし、と
いいたいところだが、今年二回目の練習という付け焼刃。楽しめさえすればいいのである。
DSC090422鯉のぼり.jpg
午後、強風の中を散歩した。今日も鯉のぼりが強風に煽られて
ポールが大きくしなっている写真を撮った。あるお宅ではベランダの
手すりに鯉のぼりの尻尾を縛り付けていた。強風に飛ばされないようにということだろうが、なにか鯉が憐れに思われた。

歩きながらふと鯉のぼりの歴史はどうなっているのだろうかと気になった。
ネットを調べた限りでは、発祥は江戸中期と後期の2説があるがどうも根拠が薄弱である。
現在の鯉のぼりを見ても分るが、自宅のベランダサイズ位でもチョッとした強風に耐えるのは
大変だ。特に、大きな鯉のぼりなどは、現在の特殊な金属パイプなどなかった昔、余程の大木でないと耐えられないし、大木では不恰好である。

そこで私は独自に調査を進めた。ポイントを 「端午の節句」 「吹流し」 「鯉のぼり」
に置いた。まず 「端午の節句」 だが、皇室の儀式を旧に復した建武中興で有名な後醍醐天皇
(1339年崩御)が定めた年中行事に記載されていない。建武年中行事にさえなかったことは、
日本的伝統からではなく、徳川時代の武家社会文化として、禅文化や儒教思想等と共に、
本家中国からの再輸入と見るべきだと愚考する。これが、鯉のぼりの発祥を江戸時代として
いる根拠だと思う。 (菖蒲などに関しては、また別に皇室行事としてもある。)

次に 「吹流し」 だが、これは古くから仏教などと共に伝来しており、合戦の時の武者のぼり
と共に、神や仏に守ってもらう“お守り”の意味がある。従って紙製の五色の吹流しや中国の
風習である鯉の吹流しなどが武家の子息の健康を祈願する室内の飾り物として、或いは人の手
に持って吹き流す程度の小規模なものはありえたであろうと推測する。

しかし、現在のような布製でかつ、戸外で竿に取り付けて吹き流すような規模の鯉のぼりは
大正ロマン即ち、1920年前後からではないかと推測する。平成18年(2006)に出版された
「百年前の家庭生活」の子供たちの生活と学校という項では、明治30年代の子供たちの就学率
は依然低く、家事や農事に従事するものが格段に多かったとある。 江戸時代の人口の3%と
いわれた武家の伝統に鯉のぼりの萌芽はあったろうが、現代のものの原型は、第一次世界大戦
の戦勝国となり、大正ロマンの頃に花開いたのではなかろうか。 如何なものか。

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